練習効率が圧倒的に向上する‼練習中に意識すべき事~感覚と思考~

前回反復練習において機械的に繰り返さない事が大事である、ということに触れて終わりました。

練習理論
第一回本番でミスの無い演奏をする為の効率的な練習方法
第二回より演奏を完璧にする為に~脳の仕組みを利用した反復練習方法~


曲をより効率良く、頭に入れて行くには一回一回の演奏に対して色んな事を感じて、考えながら弾く必要があります。

なぜかというと、音符の並びだけを覚えるのは大変(数字の羅列とあまり変わらない)だが、フレーズに対する感情であったり感覚、フレーズ同士の関連性と結びつけるとより頭に入りやすいという特性があります。

つまり最初から今出来る完璧な演奏(アーティキレーション、リズムetc…)を繰り返し、そしてどんどん強化していくことが今回のテーマとなります。

素敵にピアノ…も凄く僕のバイブルになっているのですが、今思い返すとドラゴン桜も僕の指南になっているなぁと。ドラゴン桜でも、体を動かしながら英単語を覚えて云々…といった件がありまして笑


単純に何かを訓練、学習する事においてであったり、パフォーマンスを引き出す為の知識がそこら辺の自己啓発本よりも豊富に詰め込まれています。
よかったら皆様読んでみて下さいね。それでは本編へ


記憶の特性

記憶のファイリングは、感覚、感情、連想に関する事項が優先的に為されます。

その記憶同士は連想によって連結され、連結された形を成すことで情報の意味が表され、それを理解することでパターン化します。

例えばソロを弾くまでの時間は全景を思い出せなくても、とりあえず最初弾き始めるとなんとかなる場合ありますよね。

これは弾き始めの感覚が次々に続く記憶を連想によって誘き寄せてくれるからです。

感覚の例で言うと思い出の地に降り立つと、様々な記憶が引き出されたり、特定の匂いを嗅ぐと記憶や画像が想起されたり、皆さまも体感したことがあるのでは無いでしょうか。

音楽の練習においては、自ら音楽の中にあるモノを発見して、暗記し、思い出し、そして意味のあるパターンを形成して1つの曲に紡いで行く能力が重要である事が分かるかと思います。

練習における感覚とは

感覚は大まかに以下の項に分けられます。

視覚

楽譜の点や線、鍵盤や指板上の線的な動きやパターン。これらを写真の様に頭に刻みこむことが練習をより良い物にする為には重要。特にドラマーのフィルだったりライナーフレーズは手足の動きが線の様に見える事があるかと思いますがその感覚は非常に重要であります。

聴覚

その曲がどんな曲であるか頭の中で再生できるとなお良いでしょう。再生出来るようになると、次にどんな音が来るか覚えやすくなります。また、脳内再生の解像度はその音楽に対する理解度に比例して上がっていきます。

その為聞いた音をさらに頭の中で再構築する事はその人の音楽に対する理解度が試されます。

触覚(一番大事!!)

あらゆる筋肉の動き、弦をどれぐらいの力で抑えたか、ポジション移動の時にどれぐらいのスピードでどれぐらい動いたか、鍵盤上のどの位置をどの指のどの部分で押さえたのか。指が覚えるという表現があるが、覚えるのはあくまで脳なので、しっかり指に入力された情報を情報として認識して処理する必要があります。

また、基本的に楽器から鳴る音は発音した瞬間の指の状態(管楽器とかは口の形)ですべて決まるため、触覚(タッチ)に敏感になることが良い演奏、思い通りの演奏をする為の重要なステップになります。

なぜタッチが一番重要なのか

音符だけ覚えて次はリズム、強弱、ニュアンスと重ねていくのは記憶を混乱させます。なぜなら究極的には全ての音楽的表現はタッチに集約されていくからです。

極端な話音符的には同じでも、ppからffに途中で変更したり、スラーからマルカートに変更する事は感覚の記憶としては全然別の情報として処理されかねないという事です。

勿論一度習得した曲を一年後、二年後にやり直した時に音楽的なディティールが深まっている事はよくある事です。その時は新たな自分としてアップデートしていけば良いのですが…基本的に楽譜から読み取れること、音源から聞き取れる事は最初から演奏出来るように、テンポやセグメント設定をする事を心がける必要があります。

音符はあくまで音楽全体の一面に過ぎない事を強く意識することが大事です

タッチにおいて一番大事な瞬間は楽器によって違う

基本的にピアノや打楽器系に関してはヒットした瞬間が打点になるのでその瞬間(直前の)情報をしっかりと記憶する事が大事です。逆に撥弦楽器においては弦にタッチしてやや噛みついた後弦がピックや弦から離れ発音が始まります。つまりややピアノに比べてタッチ情報の密度のピークが遅れる傾向にあります。

時間軸上でどのタイミング感覚が大事かという事を意識してみても良いかもしれません。

目を閉じて弾いてみる

感覚として三つ大きく例を挙げましたが、練習が後半に差し掛かってくるとそこまで視覚情報が必要なくなってくるかと思います。その為、より深度深く触覚にアクセスする為、より注意深くトーンを精査するために目を閉じて練習してみるとより細かい情報を脳で判別できるようになるかもしれません。

考えて弾くこと

感じることと両輪になる要素が考えて弾く事です。

考えて弾く事、というとどうしても音楽を理論的に分析する事、を連想しがちですが、そもそも演奏する事自体が考えのもとされているのであって

指が脳を導くのではなく脳が指を導くのである
とはコラッジオ氏の言葉であります。

なのでワンアクション(一つの打鍵毎に)練習中は思考を挟んんで行くとよりよい練習が出来るでしょう。

1ルーティンの例として…

まず楽譜から目を離さず鍵盤(指板)の上に手を、そして絶えず今奏でている音楽に耳を傾けましょう。楽譜を注視しながら演奏する事によって思わぬモチーフの反復であったり、パターンの変化であったり音符的な気づきが絶えず増えていきます。

そして実際に音を出す前に心の中で”鳴らしたい音”をイメージしてその音を作る為の準備をします。 理想のトーンは念じる事により実現します笑

その音へむかうように指をキーの上へ運び、指(ピック)を通して歌うように弾く。

どんな音を出すのかという強い目的をもって強い感情を持って弾くことによって、それぞれの音楽的要素が強く絡みあって音楽的強度は増すますし、なおかつ記憶としても強力な記憶となっていきます。

そして弾いた後は、リスナーとなってその音を聴き自分が今弾いた部分を評価します。そして更に音楽的にもっと自然に弾くためにどうしたら良いか考える時間を作りましょう。

大事なファクターとしては

思い通りに弾けているかどうか

その思いがどのようなものなのか、そしてそれがそのまま実現しているのか、この部分を必ず持ちましょう。


常に音楽的に、決して機械的にならないよう


まとめ

今回は感覚と演奏中に考える事、について解説しました。
しかしながら、どれだけワンアクション毎に思考を挟んでも出来ない事は出来なくて笑
それを可能にするのがテクニックを磨くという修行になるかと思います。

つまりは日々の練習の中でも楽曲の練習とテクニックの練習は分けて考える必要があると考えられます。

次回はどこまで弾けなかったらテクニックを見直すべきなのか、テクニックを身に着けるにはどんな工夫をすれば良いか、などと言った楽曲からテクニックを切り離す事と、テクニカルな要素を用いた楽曲の分析の方法などを解説したいと思います。

是非ドラゴン桜を(以下略)

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