Thomas Pridgen:The Mars Voltaを支えたパワフル手数化け物ドラマー

最近ちょっと真面目な話が続いていたので、プレイヤー紹介を。
バークリー出身ドラマーにしてロックをやっているプレイヤーの一人、Thomas Pridgenの紹介です。


非常にマッチョな体から大振りのストロークから異常な数の打点、そして独特の変拍子アプローチなどが彼の持ち味です。個人的に非常に好きなドラマーです。

The Mars Voltaのドラマー

マーズヴォルタはギターとボーカルの二人がメンバーであるキチガイ的なプログレロック?なバンドです。技術的要求から傍目に見ると怪物プレイヤーでもバシバシ首にする二人です。私がThomas Pridgenと出会ったのはマーズヴォルタのこのライブ



彼のドラムは代表的アルバムThe Bedlam in Goliathと次作Octahedronで聴けます。
ちなみに過去にレッチリのフリーが手伝っていたり、長い事コンビを組むベーシストがRacer Xのホアンアルデレッデだったりと色んなプレイヤーの交差点的なバンドだったりします。

変拍子においてこれだけヴァリエーション豊富に叩けるからくりはどこにあるのでしょうか。

手数の豊富さの源泉はルーディメンツにあり

非常に分かりやすく本人が解説してくれている動画がDrumeoにあります。

クルっとレギュラーグリップで叩いている辺りバークリーで真面目に学んできた名残が見えますね。
彼の連打フレーズ、フィルをよく見てみると今流行りの6連系ゴスペルチョップスではなく32分でぶっ叩いているフレーズが多いのです。

バークリーに入って死ぬほどやらされたのはルーディメンツで…特にジョンラムジーにはダブルストロークだけ一時間やらされたりとか笑
なぜダブルストロークなのかというと、アーティキュレーションが豊富なドラマーにならないといけない。その為にはダブルストロークだ、と。

あとルーディメンツに関しては右スタートも左スタートも等しく出来るようにしてるという事。ルーディメンツのドラムセットに対する応用云々は動画で確認して頂ければと思うのですが。

ダブルストロークを完璧にする事によって(ダブルストロークとは一回の腕の振りで二打打つ事)シンプルに倍速で叩ける事。そしてルーディメンツをしっかり習得する事によってアクセント移動だったり、フレーズをルーディメンツ単位で捉える事が可能になる事が彼の変拍子へのアプロ―チにも現れているのかもしれません。

変拍子へのアプローチ

彼のビートは一見普通のビートから始まって一定拍数経つと、特定のスネアとキックのパターンを繰り返して、そのままルーディメンツを多用したフィルに突入する事が非常に多い。なおかつこれを、スネアの位置が曲全体のグルーブを損なわないような位置になるように叩いているのが独特な部分です。
特にスネアとキックのコンビネーションで5つで一塊になるようなフレーズ、が散見されますね。これはルーディメンツが彼の基礎である事の1つの証かもしれません。

ルーディメンツは基本的なダブルストロークから始まり、5打で一塊などの物もあるのでルーディメンツを1つのパーツとしてポリリズム的にアプローチし、帳尻が合うように最後ストレートな連打を入れている様に見えます

それをキックとスネアのリズムの骨格でも行っているという感じでしょうか。

パワフルかつテクニックを持った唯一のドラミング

Thomas PridgenはThe Mars volta、スヌープドッグ、リチャードボナを始めとして幅広いアーティストと共演しています。

彼が色んなミュージシャンに起用されるのは、対応力の高さは勿論Thomas Pridgenというスタイルを身についているからでしょう。

彼が自身の経歴について語っている動画はこちら


ここ数年で彼のコンテンツが増えてきたように感じます。少し英語は聞き取りにくいですが笑
研究するには非常に面白いドラマーだと思いますので、ドラマーだけでなく打ち込みをする方も是非何が起こっているか、動画で見て、そしてパワフルなドラムに圧倒されて欲しいと思います。

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