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前回は完璧な練習方法の基礎的な部分
セグメント分けと適切なテンポでの練習
が大事で、その理由は
完璧な練習を繰り返す事が完璧な練習に繋がるという風に解説をしました。
今回はこの繰り返す事について具体的にどのようにしていけば良いかという事を、脳の特性を基に考えてみたいと思います。
また名著へのリンクをここに置いておきますね。
本番でミスの無い演奏をする為の効率的な練習方法
セグメント分けと適切なテンポでの練習
が大事で、その理由は
完璧な練習を繰り返す事が完璧な練習に繋がるという風に解説をしました。
今回はこの繰り返す事について具体的にどのようにしていけば良いかという事を、脳の特性を基に考えてみたいと思います。
また名著へのリンクをここに置いておきますね。
短期記憶と長期記憶
記憶には短期記憶と長期記憶があります。短期記憶はとても短時間、情報を一時的に脳に記録する為の、(PCでいうメモリですね)機能となります。まずフレーズはこの短期記憶に入れる事になります。
短期記憶は電話番号を打つ時(今時もうそんなシチュエーションはあまり無いかもしれませんが)電話をかけるまではこれを覚えているけど、かけた瞬間には忘れてしまう。そんな記憶です。
練習ではまずここにセグメント単位に分けたフレーズを入れていく訳ですが、短期記憶の容量というのは個人差があります。
例えば学校の講義において板書を一文字ずつ黒板を見ながら書き写す人、一行分頭に入れてからノートに書く人、色々いますよね。音楽の練習においてもこれは同じで、ソロ全てをさっと頭に入れられる人とそうでない人といます。ですのでこれは訓練をしていくと大きくなると考えて良いでしょう。
短期記憶の大きさは一回弾いただけですらすら弾けるサイズ、というように覚えておくと良いでしょう。これを念頭に置きながらセグメント分けをすると良いでしょう。もし一発で入らなかったとしたら短期記憶レコーダーよりも大きいサイズのセグメント分けをしてしまったという事です。
短期記憶より大きいという事は何かしら間違った状態、もしくは情報の欠損が起こっていると考えるべきでしょう(繰り返し練習で頭に入力されるのは音符だけではないです。この事は後程)。
また短期記憶を長期記憶にする為には、意識して何かを最低7回繰り返す必要があると言われています。前回の記事で譜面を見ながら七回と言ったのは、一回でなんとなく頭に入ったとしても長期記憶化するまでにミスをすると甚大な被害が生じるからです。
練習で間違ってしまった時どうするか
記憶は繰り返す事で強化されるが、何かを記憶するのには7回で済むが、何かしらの記憶を上書きするには35回の繰り返しが必要とも言われている。
といっても完全無欠な練習を体得する為にもどこかしらミスはしてしまう訳で、特に何回も同じところで間違えてしまう事もあるでしょう。
その時は間違いが起きる時に同じようにわざと間違えてみると、案外集中して弾ける可能性がある。これは恐らく頭が癖でその間違える部分で集中を欠くように覚えてしまっている事があるからです。
また始めの印象は強く残ります。どんなフレーズかなーと
反復練習は機械的にしない
どうしても反復練習をする、となると機械的に何回繰り返す、といった事をしていまいがちですが決して機械的になってはいけません。
後述する内容になりますが、記憶は色んなもの…タッチやパターン分析だったり音色だったり…と結び付けられる事によってより強固になります。
またどんな事でも短期的に反復しすぎると一時的に記憶が混乱する事があります。みなさんも一つの単語をひたすら唱え続けるとゲシュタルト崩壊しますよね。
ですので、機械的にならないために自分の心の声に常に傾ける必要があります。
これは勿論自分の演奏を常にしっかりジャッジするという意味でも大事ですが。
もうこれ以上弾かないで良いでしょう…という声を見逃さない為にも使えます。
セクションに合わせた反復練習を
難しい部分はもっと細かいセクションに分けて何百回も弾く必要があるかもしれないし、大きなセクションにまとめて数回弾くだけで済むセクションもあるかもしれません。
例えばギターならパワーコードで4-5-3-6と8分で弾くだけの部分とか。あと後輩が良く言っていた言葉ですが、アジカンの曲は一般的な曲の半分ぐらいで覚えられて非常にコスパが良いと笑。1アジカンという単位を提唱していました笑
それぐらい曲に応じて、セクションに応じて反復練習の回数は精査していくのが良いでしょう。
より具体的な反復練習方法の例
さくっと学びたい時は目は譜面を見て、正確に弾くことが出来るスピードで右手パートを7回、そして暗譜でより美しくなるように数回弾きましょう。
同じセクションの左手も同様に練習し、両手でも同じように練習します。これが恐らくこの練習理論での一番インスタントな練習方法でしょう。
しかしこのスピードがフルテンポの半分だったりした場合、徐々にステップアップしていく必要があるでしょう。メトロノームを使っていきましょう。
これは完全に僕個人の体感ですが、メトロノームのBPM1の変動は大きく演奏には影響しません、しかしBPMが5変わると結構変わってくるように感じます。
ですので、一度最初のセクションを間違いなく弾けるテンポを設定した後、メトロノームを鳴らし、同じ速さでもう一度弾き、正しく弾けたらメトロノームをBPM1あげましょう。もし上手く弾けなかったら1下げます。本来の速さかそれに近くなるまで1ずつあげていきましょう。
また機械的になってしまいがち、もしくは背伸びをしたレベルの曲を弾く場合は、鉛筆を目の前に置くと良いでしょう。
これは完全に素敵にピアノからの引用ですが、一度完璧に弾けたら右へ、失敗したら左へ、3回右に進めたらテンポを1あげます。
これをわざわざやる意味というのは、機械的になってしまいがちである事に対する対策です。一度鍵盤やピックから手を離す事によって今の演奏がどうであったか冷静にジャッジする為の時間になるからです。
いずれにせよゆっくりから徐々に早く、ひたすら練習すればどんなフレーズも弾けます(ってマイクポートノイも言ってました)
テクニカルミュージシャンならこの動画は一度は見るべきです!
次に注意する事
今回は反復練習の具体的なやり方について解説しました。その中で、音楽的であったかどうかのジャッジ、機械的に反復練習をしないと言った内容がありました。
次は考えながら弾く事とはどういう事なのか、どのような効果があるのかという事を解説していきたいと思います。
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