第四回~調性内三和音:ダイアトニックであるとは

前回は調の成り立ちとスケールの関係について勉強しました。
調性音楽であるという事は、24調、24個のスケールに基づいて音楽が作られていくという事です。

今回はスケールという横の概念を、縦に積み重ねるコードという概念に変えて考えていきたいと思います。

あくまでも調の基本となるスケールから音を持って来るという考え方が大事です。



コードとは

コードとは三音以上の異なる高さの音が同時に鳴った時の音を和音(コード)と言います。
基本的にはコードは3rdビルドと呼ばれ、3度ずつ上に積み重ねる(堆積)させるのが基本です。(4thビルドも存在しますがこれは当分やりません)

今回取り扱うのはダイアトニックトライアドと呼ばれる物になります。

ダイアトニックであるとは

ダイアトニックであるという意味は非常に大事で
ダイアトニックとは調性に属するという意味です。

調を作るのはメジャー、マイナー両スケールであるという事から、ダイアトニックトライアドとはコードの構成音が全てメジャー、マイナースケールの中にあるという事。
そして非常にその調を感じさせるコードであるという事。
この二つを押さえておきましょう。

トライアドの基本


ではいつもの如くCメジャーキーのダイアトニックトライアドを見て行きましょう。

Tonic上にはメジャースケールの第一音、第三音、第五音が
第二音上には第四、第六音…という風に作って行きます。

トライアドとは三和音という意味で、先に説明した通り3度ずつの堆積になるので下から
Root 3rd 5thとなります。

最低音はRoot(根音)と呼ばれます。
Cメジャーキーのダイアトニックトライアドにおいては、トライアドのRoot、3rd、5thは全てCメジャースケールに属しています。

さてこの7つのダイアトニックトライアドを見て行きましょう。
まずC、F、Gの第一、第四、第五音上に出来る三和音は
M3とm3の積み重ねで出来ている物で、これをメジャートライアドと呼び、簡単の為メジャーコードと呼びます。

RootにD、E、A、つまり第二、第三、第六音上に出来る三つは
m3 M3の積み重ねで出来ており、これをマイナートライアドと呼びます。

メジャートライアド、マイナートライアドはどちらも構成音に完全5度を持ち、第二音がM3かm3によって違いが生まれます。

またルートにBを持つトライアドはm3とm3の積み重ねによって構成されており
これをディミニッシュドトライアドと呼びます。

メジャートライアド、マイナートライアドなどの、コードの種類の事をここではコードタイプとしておきましょう。

全てのダイアトニックトライアドは、ダイアトニックである(調性内である)ことからそのキーにおいて非常にその調を感じさせるコード群になっています。つまり、これらのコードであれば適当に使ってもそこまでの違和感は生まれないと言っても差し支えないでしょう。

トライアドのコードシンボル

上記のメジャートライアド、マイナートライアド、ディミニッシュトトライアド、これに加えてオーギュメンテッドトライアドの4つが三和音の基本形になります。

オーギュメントはRootからM3とM3の積み重ねで出来るコードになります。
ルートをCとするとCとEとG♯になりますね。

コードシンボルはルートの音高+コードタイプで表現されます。

さてこのコードシンボルですが国際的な取り決めが何も無い為に表記に非常に揺れがあります。
本連載においては
メジャートライアド C
マイナートライアド Cm
ディミニッシュトトライアド Cdim 
オーギュメンテッドトライアドCaug
としておきますが

マイナートライアドとしてはC-
ディミニッシュトトライアドとしてはC゜C(♭5)
オーギュメンテッドトライアドとしてはC+やC(♯5)

などがあります。各参考書を見る時は注意してください。
*注意
Cdim表記は後述の4和音になった時に7th込でこのように表記する時があります。
個人的にはCdimはこう書きたいんですけど…ちょっと紛らわしい…

一通りコードが出現した時点で一度コードシンボルの表現方法に関してはまとめの記事を書きます。

Cメジャーキーでのコードシンボルは以下の通り

C Dm Em F G Am Bdimとなります。

三和音の転回

三和音の基本はあと少しです。今までは最低音がRootである三和音について述べてきましたが、Root以外を最低音として用いても勿論大丈夫です。

基本となる音程の所で学んだことと基本的には同じで、最低音を一オクターブ高くして最高音にすることを転回(Inversion)と呼びます。

一個転回した物を第一転回形、もう一個転回した物を第二転回形とよびます

この後学んでいく、コードの機能に関して、転回は何も影響を及ぼさないという点が重要で、またコードタイプも勿論変わりません。

しかしながら、響きだったり、トップノートは勿論変わってくるので前後の和音の流れに注意して転回系を使うことは、よりよいコード進行を作る為には必須の技術になります。
基本形に比べて転回形はやや不安定とされており、古い時代の和音には基本形が多く使われているという事を頭に入れておいても良いでしょう。

転回形も基本的には全てCと記譜しますが、どうしてもベースノート(最低音)を指定したい場合はC/Eのようにスラッシュを用いて下側にベース音を記入します。



まとめ

今回の大筋としては、コードは3度ずつの堆積によって作られるという事。基本となる三和音は4種類ある事。そして調整感の中心を担っているダイアトニックトライアドの作り方、またその種類、そして三和音の転回について学びました。

何度も繰り返しますが、コード理論の世界においてはメジャースケールが全てを支配していて、その曲で主に使われるメジャースケールからコードを作る事が可能で、そのコードの事をダイアトニックコードと言ってその調で主に使われる和音になっている。

ダイアトニックであるという事をとにかく理解して貰えたらと強く、思っております。
次は調性内四和音に進みたいと思います。


コメント

人気の投稿