報告:First EP"Duality"リリースしました

楽器 is 筋肉!筋肉対談実践編

筋肉対談実践編では、結局楽器をスムーズに弾くには姿勢制御の筋肉が大事という結論?に至りました。

ではどういう事をすれば強化されるのか、どういう点に気を付ければ良いのか、その実際的なトレーニングについて語っていきたいと思います。

前回の対談はこちら


トレーニング理論の基礎

Takt : 楽器演奏においての筋肉の位置づけ、というのを前回は話したよね。今回はじゃあ実際のトレーニングってどうやるのって話をしようと思うんだけど。結局意識して弾いて、練習しましょうじゃあ何も新規性が無いじゃない。
Popo :折角前回の終わりが自転車に初めて乗った時の話だったから、その話から行こうか。

Takt : なるほど?
Popo :完成形が自転車にスイスイ乗る事だとしたら、練習では補助輪を付けるよねって話。

Takt : なんらかの補助を付けてやるって事なのか。
Popo :そう、程度的にはもう片手で補助を付ける、次は何らかに対して(楽器など)に対して支えながらやる、最後に完全に何にも触れない状態でやる。

よくある症例、小指を例に

Takt : 結局手元をアンダーコントロールに、というのが話の筋だと思うんだけど、誰でもあるあるな小指がバタつく、ぴょこぴょこするというのを例にやってみようか。
Popo :小指に関しては幼少期の時の癖でバネ指になってしまっている人、第二関節の丸みが維持できない人も結構見られるんだけど、炎症が治ってさえいればちゃんとコントロールすれば小指も使えるようになる。

Takt : まずはニュートラルポジションからスタートか。
Popo :そう、そこから例えばギター、やピアノ等々の楽器ではそれをなるべく維持したように指を第一関節から曲げるのがセオリーだな。左手の小指からスタートしてみようか。
これを第一関節から、指先の形状を維持したままゆっくり曲げてみる。読んでるみんなもやってみて欲しい。



Takt : 左手だとややぶるぶる震えるな…これは明らかに筋肉が足りてない。右手だとちょっと滑らかさが足りない気がする。
Popo : もっと筋肉が足りないとガクっとうごいたり、関節が反ってしまったりするんだよな。

Takt : あと僕の場合だと小指がやや内側に回ってしまっているから押弦の時にスムーズじゃなくなるなぁ。
Popo :そこで最初の訓練につかって欲しいのが右手(左手を鍛えるなら右手)。完全に片方の手で関節を固定しながらゆっくり…ゆっくりが大事なんだな。早くやると他の筋肉に頼ってしまったりする…腹筋のトレーニングとかと一緒。



Takt : あー小指が勝手にどっかに動き出しそうになるな…
Popo : ガンガンどっかに指が行ってしまう人はまずここからやった方がよい。Taktのブログでも言ってるけどいきなり全部の指を制御しようとしても厳しいから、一本一本に分けてトレーニングしていくのが大事。

楽器を支えにしてトレーニングする

Takt : 指の強制ギブスをある程度クリア出来たらどうすれば良い??
Popo :次は実際にギターやピアノを使ってやろう。さっき言ったフォームのまま全体を握ってやる。

Takt : なるほど分かって来た。これストレッチの練習とかでもやるやつだな??
Popo :そうそうストレッチ自体にも色々と言いたい事はあるんだけど、楽器に触れる事は簡単な支えになる訳よ。実際にはこの状態がほぼ完ぺきに出来ればその時点で楽器演奏は相当向上しているはず。



Takt : まぁでも逆にこの状態から指を上げたり下げたりするから、ここまでしか出来てないと離れた時に困ってくる訳だ。
Popo :そもそも全部の指で押弦した状態がニュートラルじゃないしね。任意の弦からの遠さで保持してる状態(押弦に入る準備状態)がニュートラル(準備)ポジションだから。

Takt : タシカニ。ピアノやベースの右手だと弦や鍵盤に触れた時だけの状態って訳だな。
Popo :話を戻すと、この楽器に押し付けた状態でも右や左、もしくは指の湾曲が維持できなくなりそうな”力”が働きそうになるのは感じるよな?

Takt : わかるわかる。
Popo :なのでこの状態で保持して鍛えて行こう。勿論ここで崩れるって場合はもう片手の固定も一緒に併用したって大丈夫。

外力に頼らない姿勢維持

Takt : ここからが所謂自転車で言うところの補助輪を離した状態のはなしだね。
Popo :さっきTaktが話をしていた通り、真にニュートラルな状態、なおかつ外力のかからない状態で…とギターだと弦から数ミリ浮かしてそのまま維持が一番良いかな。



Takt : これマジでキツイな…指ブレまくって写真撮れないよ
Popo :実際には本当に全ての指を完全にコントロール下においておく必要があるかは定かではないけどなぁ

Takt : ただプロの演奏を見てると、全ての所作が無意識だとしてもコントロールされているように感じるし、実際意識から外れて指どっかにポーンといったら復帰するのキツクなってミスタッチに繋がるんじゃない??
Popo :まぁそういう事なんだよね。当然指先をしっかりコントロールしようとすると根本がグラついたら話にならないから、三頭筋にもキイてる気がするでしょ?




フォームの改善は3か月かけて

Takt : とまぁ姿勢維持のトレーニングについて語ってきたと思うんだけど、結局この姿勢維持の筋肉って理想的なフォーム、動きに還元していくって事だよね?
Popo :そうそう。まぁ今そこまで話をすると取っ散らかってしまうけど、前の対談でも述べているようにより自然な状態を維持して、瞬発的な反応が出来るように、"結果的に"なるようなフォームを目指して行くのが良いと思う。

Takt : 結局このトレーニングをしてると理想的なフォームって何よって事にもつながるよね。しっかりゆっくり動かす事で自分が実際にどう動いているかも把握出来る訳だし、そうする事でフォームの一段階一段階について、認識と動作が合ってくるというか。
Popo :そうそう、認識と実際の動作がズレてる人が多過ぎるんだよな。

Takt : どうしてもフォームって最初に正しいのを身に着けろ、修正に時間がかかるからとも言うけど多くのプロも実際に仕事をしてキャリアを積んでいく間にフォームに対しての考え方が変わってる事も多い。その事についてはどう思う?
Popo :正直な所少しフォームを調整するだけなら割とすぐに済むと思うんだよね。ただ必要な筋肉をつけるのに少し時間がかかるだけで。ただ問題としては難しいフレーズだったり、練習じゃなくてライブだったり、そういう別の要因が入ってきた時にふっとフォームが変わってしまう。

Takt : フォーム定まってても緊張で硬くなるとかあるもんね。
Popo :まぁそういうのもこうやってフォームについて細部まで認識する事で減るとは思うんだけどさ、個人的な所感としては3か月かなぁと思う。



まとめ

という事で筋肉対談。無事終了いたしました。いやぁここまでちゃんとまとまるとは思ってませんでしたよ正直笑。

ぽぽたん氏の筋肉、ギターフォーム理論に関しては自称凡才が感覚でやる事を完全に捨てて一から積み上げて行き、そしてプロの講師に考えの確認や修正を行った物です。

実際に僕自身もギターフォームに関しては素直に??聞いて実践、そうとう技術面で上がったようにも思います。

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みなさんも是非フォームを維持する筋肉を鍛えてテクニックを底上げしましょう!

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