John Petrucciの音作り:プログレメタルのクリーンやクランチリード、リフサウンドまで

お久しぶりです。今回はジョンペト研究サウンドメイク編です。


John PetrucciはDream theaterの初代ラインナップからのギタリストでメインコンポーザーとしてもずっと活躍を続けています。


本人が使っているギターはIbanezのピカソギターからMusicman JPシリーズ、そしてMusicman Majestyシリーズです。こちらのギターはモダンメタル勢いがこぞって使う程完成度の高い(しかしキャビティは非常にめんどくさい)ギターとなっています。

サウンドサンプルは色んな所に転がっているからまぁ良いとして、特徴としては程よくファット、しかしながら弦同士の離れ具合が丁度よく激しく歪ませても潰れずといった所でしょうか。

ピックアップは基本的にDimazioのピックアップなのでエッジが効いたサウンドになる傾向があります。JPにもマホガニーネックのマホガニーバックだったり、バスウッドバックだったり、謎にフロイドローズを乗っけてみたり(全然売れなかったらしい)。

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とまぁ多彩な訳ですが非常に良いギターであることには間違いありません。中古25万で何のギターを買うかと言われたらJPと即答するレベルで完成度は高いギターです(間違いでMayonesが安かったのでそっちを買ってしましましたが…)

さて、前置きが長くなりました。ジョンペトのメインの機材はこのJPとメサブギーのアンプになります。四発スタックのキャビネットでMark2 Mark4 Mark5(途中でラックマウントのダブルレクチとかも使っているかな)ずっとメサブギーのアンプで通していますね。

近頃JP-2cというシグネイチャ―タイプのMark2が出た訳で基本的にはMark2のフィーリングが大好きなんでしょうね(オタク過ぎて説明書には偽物Mark2の見分け方とかも書いてあるらしい)。

今回はヤングギターの解説等を参考だったり、僕の個人的に研究した内容にしても良かったのですが、折角本人が懇切丁寧な解説をしてくれている動画がありますので一緒に見て行きましょう

クリーンの作り方


Ch1ではリッチで鐘のような、キラキラっとしたサウンドが高音弦では欲しい、そして逆に低音弦ではピアノのようなタイトな音。でアルペジオに使うサウンドなんだと。タイトなリズムプレイじゃない。

目的と用途がハッキリしてますねぇ。
Mark Ⅴではch1のFatモードで、boldスイッチを入れる。

BoldスイッチというのはMesaboogieが持っている特許のようで、最大限にヘッドルームを確保出来る電源モードの様です(トリプルレクチの説明書より)

俺の哲学は欲しいサウンドから離れていても大きなヘッドルーム、そしてノーブレイクアップ…つまりどれだけ強くギターを弾いても歪みを起こさないように。

最初にゲイン設定を…ここは定番ですね、アウトプットと自分のギターやピックアップに合わせて…JPを買えと言わん辺りオタクみと良心を感じますね。

プレセンスは大丈夫な範囲で恐れずに出す、トレブルはいい感じに調整して(ここがベル感やボディ鳴り感の肝だと言っている)、ミドルはガッツリ削る。ローはクリーンにおいてはそんなに問題を起こさないから恐れず出して大丈夫だよーとのこと。

クリーンにおいての過剰なミドルは、なんか顔の前に来るwなのでスクーピーにいくぜ。ハードサウンディングである必要はなくて、オフな音が欲しいんだ。つまり少し引っ込んだ音ですかね。

ポストEQはオフでーと言うとりますがこちとらKemperのリグでえんやこらやってるので()僕は挿してます。とはいえプリEQで軽く足した程度です。

リフサウンド

そのまま動画の続きを見て頂いて…クランチモードやねんとか言うてけど世間一般的には多分充分Distortionだと思います。Constant motionのリフとか弾いてるしね。

ジョンペトは基本的に90Wモード、つまり電源的に大きいモードを使いたがります。これはチャンネル3も同じ。ガッツリ歪ませたい人にとって弦の鳴りなどを残す為にはどうもW数を大きくとる傾向にあります。またベースアンプなどでもそうですが、レンジを広く残すには高出力モードで音作りする必要がありますね。

日本の小さいリハスタだと落とさざるを得ない事が多いですが…

で、クランチモードでゲインマックスですね。これ多分Djent系の人達の音作りの源流になっているのでは無いでしょうか。ハイゲインアンプをローゲインにしてブーストを噛ませる音作りですね。

ジョンペト自体もこのサウンドは最高にOD系(例えばTSとか)と相性良いから噛ましてみろよって言っています。

またこの動画を見て以降必ず実践している事ですが、

トレブルは歪み感に直結するから出せ

という部分ですね。ちょっとゲイン感足りないけどゲイン上げたくないなと思ったらトレブルを出してやると良い感じになりそうですね。

また基本歪みが載ってくるとPostEQが出てきます。

メタル的なPostEQについて

ぺト氏が何度か言っているEQをオンに、オフにというのはメサブギーのMarkシリーズに必ず付いているグラフィックEQの事を指します。この5バンドEQというのが絶妙で下から80Hz 240Hz 750Hz 2200Hz 6600Hzとなっています。メーカー自身が認める通りこれをV字に設定する事は最早クラシックなトーンとなっています。

結局どの楽器もミドルとの付き合い、特にローミッドの処理という物はどの楽器でも難しい部分となってきますが、ロックギター(特に歪みめば歪むほど)においてこの700~800というのは荒々しさだったり所謂ハードロックらしさに繋がる帯域になってくるんですよね。

なのでメタルにおいてはこの帯域は下げる、のですがただ下げると空気と化してしまうのでそれに至るまでにTSだったりMaxonのODだったり噛まして色々とミッドのコシを作るという理解が一番分かりやすいのかなと。

さてぺト氏のセッティングを見ますと

気味が良いほど真ん中消されていますね。

クランチリードについて

EQはオフにして、なおかつBASSも落としめで…(かなーり落としていますね)。
歪みはMark1モード、thickモードだとキャビネットが12×4だとゴツクなりすぎるので入れないと言っています。

基本的にMarkシリーズの低音は暴れ気味に作って合って、もしレクチならばもう少しまとまっててノベっとした低音が出ます。NUメタル系の人がレクチを使って、ややテクニカル系の人がMarkシリーズを使うのはそういう所も関係しているように思います。

Markシリーズはそもそも一発のコンボアンプですしね笑

基本的に唄うようなシングルノートはこれでやると言ってます。で先ほどのリズムギター用よりゲインは落とすと。

時折ある…例えばTake the timeのアウトロとか、メロウなリードですね。このトーンにディレイとリバーブでサステインを軽く足してあげると完成するっぽいのですが。

これ系の音、そうそうPolyphiaとかIntervalsあたりの微妙に歪んでるけどガリガリリードトーンじゃない音。これに近い気がしますね。


こうして音を聞いていくと現在のモダンメタルで使われている音色を全てカバーしているのでは…とすら思えてきます。みんなJP使ってから他のギター行くもんね…そりゃそうか

プレセンスとの付き合い方

どうしてもプレセンスを上げる事自体敬遠してしまいがちな方をちょくちょくお見掛けするので、1つ基準とする考え方として、ハイが欲しいならトレブルを上げる。なおかつ天井を上げたいなと思ったらプレセンスを上げるという考え方で付き合ってみるのはどうでしょうか。

実際にメサブギー公式HPを覗いてみると、フルゲインの時はプレセンスコントロールは殆ど効かないと書いてあります。

公式の見解としてはプレセンスコントロールはプレセンスが担っている帯域を上げ下げするのではなく、プレセンスで抑え込んである高次倍音をプレセンスを上げる事で開放できると言った感じ。つまりプレセンスを抑えてやれば太めの出音がでるし、上げてやれば天井が開けたようなサウンドになると。

ただしハイゲインの場合はとにかく増えてまくった倍音を抑え込んでおくことも重要なようで、良くない結果をもたらす事もあるとも書かれています。

結局その帯域を持ち上げるのみならず、高域歪み自体がプレセンスコントロールを上げると発生するという理解が正しいのかなと。

こちらのサイトでも所謂トーンコントロールに関して電気回路的な解説が行われていますね。回路図はすっとばしても一読すれば真空管アンプと上手く付き合えるようになるかもしれません。

まとめ

何回見ても内容が濃い動画ですね、自分も見るのは5回目ぐらいなのですが…音を作り直す度に良くなっていくのを感じます。

プレセンスを天井の高さとしてコントロールするのは良い指針の一つになるかなと思います。

次回はPart2でやっているch3でのリフサウンドやソロでのリードトーンですね。本当はまとめてやってしまおうと思ったのですがお腹いっぱいになってしまったので二回に分けてしたいと思います。

ギターのサウンドメイクにお困りの方はこちらの記事もどうぞ

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