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第一回の音程を読んでない方はこちらからどうぞ。
大抵のコード理論の参考書には音程の説明の後にかんたーんに、転回の話が書いてあると思います。
割と理解の早い方はここのページをスッと飛ばして長調の話に行ったりだとか、逆に慎重に行く方は真面目に転回練習をちまちまやるものの、そこで飽きてしまったりだとか(実話)。
僕自身はスッ飛ばしたタイプなのですが、転回の話は後々のコードプログレッションだったり、ボイシングで役に立つだけではなく基本的に音楽理論全般の理論を簡単にしてくれます。とりあえず頭に叩き込む事でいちいち、えーっとこれはM3なんだから…えっと下降すると…とか、そういう本筋でない思考を省いてくれる、そういう内容だと思います。
あとはCメジャー以外で考える時に実音での度数が頭に入って行く為の手助けにもなります。
ぶっちゃけ簡単な話なので、是非この機会に理解してしまって結果的に覚える量を半分にしてしまいましょう。
大抵のコード理論の参考書には音程の説明の後にかんたーんに、転回の話が書いてあると思います。
割と理解の早い方はここのページをスッと飛ばして長調の話に行ったりだとか、逆に慎重に行く方は真面目に転回練習をちまちまやるものの、そこで飽きてしまったりだとか(実話)。
僕自身はスッ飛ばしたタイプなのですが、転回の話は後々のコードプログレッションだったり、ボイシングで役に立つだけではなく基本的に音楽理論全般の理論を簡単にしてくれます。とりあえず頭に叩き込む事でいちいち、えーっとこれはM3なんだから…えっと下降すると…とか、そういう本筋でない思考を省いてくれる、そういう内容だと思います。
あとはCメジャー以外で考える時に実音での度数が頭に入って行く為の手助けにもなります。
ぶっちゃけ簡単な話なので、是非この機会に理解してしまって結果的に覚える量を半分にしてしまいましょう。
転回とは何か
前回の内容の復習から。音程とはふたつの音の高さの間隔の事です。この間隔から音程は決定されますが、どちらの音が高いか低いかによって二通りの音程が導かれます。
例えばDとCだと
どちらが高いか二つパターンがあると思うのですが
二つの音のうち低い方をオクターブ上げる事で一方の音よりも高くすること
これをズバリ転回(Inversion)と言います。
例えばDとCだと
どちらが高いか二つパターンがあると思うのですが
二つの音のうち低い方をオクターブ上げる事で一方の音よりも高くすること
これをズバリ転回(Inversion)と言います。
転回における
転回においてはとても分かりやすい法則があります、つまり転回前の音程があった場合、転回後の音程が一意に決まるという事です。勿論決まらなかったら大変なんですけど笑
この対応を頭に入れておくと色々と便利です。まず対応関係をまとめると
minor2nd-Major7th
Major2nd-minor7th
minor3rd-Major6th
Major3rd-minor6th
Perfect4th-Perfect5th
Augemented4th-Diminished5th
以上で全てを網羅できます。法則として第一に
転回前後の音程の度数を足すと必ず9になります。これは転回前の音符をオクターブ上げているので転回前の音符~(比較対象の音符)~転回後の音符は8度。ただし、比較対象の音符まで、とそこから先を足している、つまり同じ音を二回数えているので+1されています。
音程の部分をしっかり学んでいる人なら大丈夫でしょうが、音楽理論の世界においては同じ音、同じ場所、は一度です。定規だと0cmなんですけどね。地味に躓きポイントの1つ。
二つ目はメジャーマイナーの対応ですね。メジャーはマイナーに、マイナーはメジャーに、完全音程は完全音程に、そしてAugumentedはDiminishedになります。
譜面の例で見てみましょう。
オクターブをどこで分けるかという話になるので、前の度数がminor7thで後の度数がMajor2ndになっています。もし前の度数が半音大きくなってMajor7thになれば、後の度数は一個減るというのは感覚的に掴めますでしょうか。
また完全音程はどちらも一つ半音を一つ含んだ音程なので変わらないと。
一番注目すべきはAugumentedの部分ですね。これはエンハーモニックインターバルと説明した通り、音程としては音同士の距離は変わっていないのです。
トライトーン
三全音と呼ばれるインターバルになるのですが、これは三つの全音によって作られる音程です。半音6個分の距離になりますね。半音はオクターブを12分割した物と説明したので丁度オクターブの中間地点になります。なのでひっくり返しても変わらない、という風になります。
ただし記譜上では4度が半音上がった物から5度が一音下がった物になるので4thと5thの表記上の違いになるという事です。
このトライトーン。今後音楽理論においてその対象性であったり、不安定な響きから様々な所、例えばdimコードだったりドミナントコードであったり、その根拠としてトライトーンが用いられます。是非頭に入れておいてください。
転回がすっと出来ると何が良いか
まずその一いまいち距離の掴み辛い音程を即把握できること。学び始めの方の大きな手助けになります。3度ぐらいまでならすぐ数えられるようになるかと思うんですけど、6度とか7度ってそれだけ数えるの大変じゃないですか。例えば先ほどの譜例
まぁ慣れてくると7度だなぁってなるんですけど。ひっくり返して、Major2ndであることは即分かるかと思いますので、先ほどの法則に従ってminor7thであることが一発で分かります。
どうしても音楽理論の参考書は簡単の為にCメジャーで解説するんですが、(そして僕もそうする笑)音楽理論は12のKeyで使えてなんぼです。なぜって転調をガンガン可能にするための理論ですから。
そんな時に必ず良いおともになってくれます。
もう一つ、これはプレイヤーに向けてが大きくなるのですが(特にギターベースプレイヤー)、今Cの音を弾いていてDの音に行きたい。度数ではなくこの音に行きたいなぁというのが出てきたときに、上行する時の度数と下行するときの度数が瞬時に出てくると指板上でどこを抑えたら良いのかが非常に楽になります。
まぁフレットを絶対音で覚えきってしまう方も世の中には沢山いらっしゃいますが笑
めんどくせぇなぁと思うあなたは是非この方法で指板を攻略して行って頂ければと思います。
あと移調も簡単になりますね、全部長6度上に移すより短3度下に移す方が圧倒的に楽ですよね。誰も五線譜の線を沢山数えたくない物です。
めんどくせぇなぁと思うあなたは是非この方法で指板を攻略して行って頂ければと思います。
あと移調も簡単になりますね、全部長6度上に移すより短3度下に移す方が圧倒的に楽ですよね。誰も五線譜の線を沢山数えたくない物です。
まとめ
楽器をやっているとメジャースケールとメジャートニックコード、マイナースケールとマイナートニック、ここら辺は押さえている方が非常に多いです。
であれば3rdあたりまでは完璧に実音で覚えているパターンも非常に多く、その割にminor6thとかとっさに言われるとスッと出て来ない、そんな事が僕も過去にありまして笑
この転換の法則も、そもそも音程がオクターブを12分割にした1つが半音であるという事実がしっかりと分かっていれば凄く肌になじむ物だと思うんですよね。
より高度な理論を扱う為には思考のショートカットは不可欠なものですし、インプロビゼーションで咄嗟の判断が求められるならなおさらです。
是非この機会に6度、7度音程をしっかり身に着けてみては如何でしょうか。
次からはメジャースケールを中心とした調性の部分を攻めていきます。
音程をおろそかにする方は(たまに参考書でもおろそかな物がある)どこかで絶対躓きます。是非音程と度数に関する概念はしっかり身に着けて音楽理論を学び進めて行って頂きたいと思います。それでは。
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