Darkglass Electronics MICROTUBES B7K レビュー

今回はすっかりここ数年で定番になったDark glass社のベースプリアンプMICROTUBES B7Kの初期型のレビューをしたいと思います。

B7Kと言いますと、自由度の高い音作りが謳われる反面、B7Kらしさを看破される事も多く個人的にプロアマ問わず良い音を出せてるプレイヤーは少ないように感じます。

実際に僕も一か月近く触ってみて未だに思い通りにスイッチとノブを操れておらず(苦笑)、今まで出会ったコンパクトの中で一番扱いが難しいと感じた所です。

ベース録りに1つペダルが欲しいという事で、ギタリストの方が購入されたりという事もよく見かけますのでなんとか楽に音作りが出来るガイドが書けたらなと思います。

B7Kには製造場所が変更されていたり、新型であるB7K Ultraとの違いや、回路が一緒と噂されるPIKE AMPLIFICATIONのVULCAN XLとの比較も簡単にしながら求めている音を出す方法を探っていきたいと思います。

Spec

簡単にスペックの方を紹介します。
9Vセンターマイナス駆動。電池駆動その他ファンタム等は無し。



標準ジャックのインプットに対して三種類のアウトプットを実装しています。
1つは一般的な標準ジャックのアウトプット。そして俗に言うバランス出力のDIアウト。そしてPARALLEL OUTPUTという内部回路をスルーしたアウトプットが実装されています。
その為、こちらで歪みを作って、クリーンシグナルをパラレルで出してコンプ処理、みたいな事も出来ます。

この仕様はUltraになって削除されている様なのでパラレル処理を考えている方はV2だったり初期型を買うと良いのでは無いでしょうか。



EQはLOW LOWMID HIMID TREBLEの4バンドEQ。周波数は低い方から100Hz、1k、3k、5kと全体的に重心が高めの設定となっています。

これもB7kUltraになるとLOWMIDとHIMIDのバンドが250Hz、500Hz、1kHz。750Hz、1.5kHz、3kHzと選択出来るようになります。

まず少し高めのバンドセッティング。もっと言うと歪みコントロール向きなセッティングを理解するのが1つ思い通りの音を出す肝の様に感じます(ここはまた後述)

残りの三つのノブはBLEND LEVEL DRIVEの三つです。BLENDはよくある歪みとクリーンの割合のコントロ―ルですね。

一番の惑わせ所がLEVELのノブで、これはドライブの音量を上げる(サウンドキャラもやや変わる)物になっています。なのでこのツマミの位置に限らずBLENDでの原音の音量はユニティ(つまり入力レベルと一緒)なので注意しましょう。

残り二つのスイッチATTACKとGRUNTですが、これはUltraになって仕様変更を受けたのか…

Attackノブはクリーンサウンドにも影響を及ぼす高域のシェルフ型のEQになっています。
ベースのアタック音が録れる帯域をごっそり持ち上げる感じですね。FLAT、BOOST、CUTから選べます。

そしてGRUNT側ですが、歪んだ時の低域のシェルフ型のEQになっています。FAT、THIN、RAWでブースト、カット、そのままの順です。

ULTRAの代理店ページではATTACKノブとGRUNTノブが起動するシチュエーションが逆になっています。なんでだろう…またULTRA触って確認したい所ですね。

本機のキャラクター

まずフラット、クリーンオンリー、スイッチオフの状態で踏むとコンプ感が強く出てきます。これが気に入らない人はこの時点で試奏辞めちゃうかも笑。結構なコンプ感ですねレベルもスッとあがりますし。

あとノブ全般も極端なセッティングにした時にサウンドが破綻しにくいので、そこそこの音は割といい感じに作れるように思います。何しても元々のコンプ感と効き過ぎず、でもしっかり効くノブのお陰でなんとかなります。

セッティングの仕方

自分は歪みサウンドを作りたいのか、一切歪みは要らないのか、これをまず決めてしまいましょう。そしてそれに少し悩むとき…例えばかるーく足したらどうなるかな、とかしっかり上乗せしたらどうなるかな、と悩んでいる時はこの二つのセッティングを試してみましょう。

かるーくファットに歪むタイプ


ギャリっと歪むタイプ


これで今回は歪み要らねぇなとなればあとはEQとATTACKスイッチを弄るだけでございます。今回は歪ませるぞ!となればBLENDはマックスにしてそこから生音を足して行くのが良いかと思います。

これは歪みが少な目でもB7kではこうした方が良いと思います。これが前述したLEVELの仕様でございまして。LEVELが決まらない事にはBLENDが一切固定されないので薄い歪むみでも最初はBLENDはマックスの方が良いと思います。(普通は逆だと思いますが)

まずはスイッチ

EQをほんにゃら弄る前にまずはスイッチです。で、これはノブEQの拡張だと思って貰った方が早いです。なぜならLOWの周波数が100HZ(スペクトラムで見たらもう少し上が出っ張っていた)という相当に高い位置に居ますので、所謂弦の基音の部分が強調、減衰される事はノブを弄る限り無いんですね。

なので思いっきり下をカットしてナロウな音作りをしたいならGRUNTをTHINにするのは必須になってきます。でその上でBASSを足して行く感じ。

LOWの100hzというのはベース向けのギアのしては結構高めで、LOWMIDが120HZ辺りに設定されている商品も多くあるぐらいですから中々普段と同じ使い方をしているとどんどん求めている設定からは外れて行ってしまう。

低域の量感を決めてくれる帯域と言っても良いでしょう。

TREBLEも同様で5kという製品は中々ありません。間違ってもマーカスミラーになりたくてこのトレブルを上げないように笑

ただどうしてもいわゆるローミッドを中心とした暖かめのサウンドとかは無理がありますので(125~700を芯としたアノサウンド)それが欲しくなったらUltraにするか他の製品を使うべきかなぁと思います。

EQノブの使い方

真ん中二つは引き算が基本、両端は足し算が基本です。真ん中二つ1kと3kは結構カラーが出てしまう帯域ですので、使いたいなら少し上げていく…特に1kは顕著ですね。メタルやりたいなら全カットでもいい感じの音になります。(僕なりのメタルプリセットは以下ATTACKスイッチBOOST、GRUNTはRAW)



1kの張り出しが欲しければブーストしても良いんだけどもやり過ぎると音が細くなってしまいがちなのでほどほどに。特に歪み量が多ければ多いほど凄い存在感になっていきます。

HIMIDの3kも同様ですね、個人的にこっちはあまり使わないかなぁと。

逆にLOWとTREBLEは低すぎず、高すぎずという配置なので少々やり過ぎても支障はあまり出ません。太さが足りねぇなぁと思えばブーストすれば良いし、クリアさが欲しければ多少やり過ぎでも大丈夫。LOWを常2時過ぎにして保険をかけるのも悪くないかもしれません。

LEVELノブとの感覚的な付き合い方

これは本当に最初は戸惑ったんですけども。クリッピングの回路的にそうなっているのか、ラウドネス曲線的にそう感じるのかは分かりませんが、LEVELを上げるとどんどん太くレンジの広い歪になっていきます。特にローに関しては顕著ですね。

アタック音にのみ歪みを載せたい時とかは割と低レベルでもいける気がするんですけども、そうじゃない時…普通に歪みの音比較したいなぁとか、そういう時は最初のおすすめセッティングぐらいはLEVELを挙げた方が良いかなぁと思います。

なので歪みにガンガン関わってくるノブがLEVEL、DRIVE、そしてLOWMID、HIMID。
この4つになるので、それはもうセッティングが大変だなぁと、強く感じました。

個人的にはクリーンにしてLOMIDガン上げするセッティングも好きでした。

まとめ

スゴク難しいなぁ…と終始思いながらそして結構時間がかかりながらの録音、執筆になりました。最終的にサウンドサンプルはボツという事で()

LEVELノブの後半でガンガン音が変化していくのでそこが難しいのと、LOWMIDとHIMIDは歪みのシェイピングに使われてるなぁと思う部分、そことBLENDの兼ね合いが肝でしょうか。

最初におすすめしたセッティングでLOWMIDとHIMIDのみブーストしたサウンドを聴いて耳で覚えていくのもおすすめです。

PIKEの方は元々フィンランド産B7kのケースを作っていた会社で、契約打ち切りになったし…ケース余ってるし…作るかwという流れだったそうです。もう少し歪みのキャラがVintageの方に近いかなぁと感じました。それぐらいの違いです、安いし。こっちもまたおすすめです。

でUltraも持ってる知人と話をしたんですが、帯域変えるツマミ使ってる?っと聞いた所
「最初は使ってたけど今は全く変えてない」
とのことでした。この歪みだと250Hzあたりは美味しくないのかもしれません。

何はともあれハードな歪みの1kと3kのコントロールは凄く大事という事ですね!

次はTONE HAMMERを弄ってみる予定です。
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それではまた。

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