初心者の為のコード理論:音楽理論の世界地図とおすすめの本


さてギタリストだったり、ベーシストだったりバンドをやってる方から作曲やりたいんで音楽理論学びたいんですよね、良いサイト知りませんか?という相談を受けます。
まずはこの本を買いましょう。



いやぶっちゃけコード理論(もしくはポピュラー音楽理論)と名の付いてる本であればなんでも大丈夫です。ネットにある有象無象に比べれば100倍マシです。

なぜか

これはコード理論というものの特質のせいです。
別にネットの情報やライターが下手くそとかそんなんじゃないんです。

コード理論は英語で言うa b cを学んだ直後の文形までの内容、数学で言う四則演算の後の正の数負の数や文字式、といった所でしょうか。

とにかく挫折しやすく、また演習量も必要な分野なのでちゃんとした本で勉強するのが一番なのです。

なので本サイトでも、コード理論と呼ばれる部分に関しては一通り習った後に改めて見返す内容の記事しか書きません(宣誓)。本当に初学者が完全に理解出来るように書けたら有料コンテンツにします。それぐらいめんどくさいです。

ではこの後何を書くのかというと、音楽理論の世界はどんな風に広がっているのや??という所であったり、どんな風に役立つのか?と言った過去の自分の疑問をまとめた物となっています。

音楽理論を敬遠していた方も是非ご一読ください。

音楽理論の世界をおおまかな図

凄く大雑把な話をします。いざその世界に行ってみて違うじゃねーか、みたいなのはいざ飛び込んでから言ってくださいね。
とりあえずこんな感じに音楽理論の世界は広がっています

まずこの世の中の音楽理論には二系統あります。クラシック音楽寄りの音楽理論とジャズ寄りの音楽理論です。なぜこの二つが対極になるのかと言いますと。
まずは目的の違いです。
クラシック音楽というものは四声合唱の完成を目指して作られた物。
ジャズはコードという土台に対して何を即興として弾けるか、という目的で作られた物です。

この違い、どこに現れるかと言いますと

禁則

すなわちやってはいけない事。音楽として崩壊してしまうからやってはいけない事項という物が存在する訳ですね。これがクラシックの和声法だと二つの音がある時に、何度で進行しては駄目であるという(ex連続5度は禁止)言い方をします。それに対してジャズ音楽理論というのは、このコードに対して使えるスケールはこれとこれなんだけど、このスケールの中でもこの音は使っちゃだめだよ(avoid note)といった規則があります。

もっと簡単に言うとですね、クラシック系の音楽理論は横の繋がりについて物凄く考えます。対位法なんて、ひとつあるメロディーに対してどのような対旋律を描くかという事で一つの理論として成り立っているほどです。逆にジャズに関しては既にコード進行はある状態なんですよね。それに対してどんな音が使えるのか、上に積めるのかというのが1つの肝要とも言える訳です。

コード(ポピュラー)音楽理論で学べる事

コード理論で学べる事はこの両者のかんたーんな、正直理論とい呼べるほど高度か怪しい部分を頭に入れて行くのがコード理論の学習内容になります。列挙するならば

  • 音程の話
  • メジャースケールと三つのマイナースケール
  • 調同士の関係
  • 3和音4和音の基本
  • テンション(テンションリゾルブ)
  • 機能和声
  • ダイアトニックコードについて
  • ドミナントコードについて
  • USTについて(物による)
大体がここら辺で終わります。正直理論として頭に構築するには量が足りない。もっと突っ込まないと自在に使う事は出来ないのでは、とすら思ったりもします。逆にこの内容が分かるならもっと発展的な内容の本を買った方が良いと思います。しかしながら音楽の色んな切り口を考える上では十二分に道具の一つとして使えるように思います。

また内容を見れば分かるかと思いますが、クラシックとジャズ理論のあいの子のような存在となっています。逆にジャズ理論では機能和声の話って全くやらないんですよ。トニック、サブドミナント、ドミナントって話、いきなりツーファイブって進行が良く使われるんだけど、それに対して云々みたいな話をしてきます。コード理論を軽くさらって怪しい部分がある。もう少し発展的なジャズ理論を学びたいと感じたならこちらを強くお勧めします。


これは音程の話からもう一度、なおかつ簡潔に、そして丁寧に解説してくれる良書です。邦訳版は8000円超と高価ですが、手元に置いて損は無い一冊です。

どんな人に音楽理論はおすすめか

音楽理論とは、ずばりその理論が出来た時代の人間が作ったこう音楽を構築していけばそれなりにいい感じの物を作れるんじゃないの??という約束事集、みたいな物です。だから、良く音楽理論を学ぶにあたって昔のビバップのやつらはこんな風に音楽理論を学ばなかったから学ぶ意味が無いだとか、パンクのやつらは適当にコードじゃかじゃかしてたからその方向で行きたいんだ、とか。

勿論気持ちは分かるんですけども、当時の例えばビバップの人たちもお互いのプレイを聴きまくって、時にはクラシックまで遡って音楽を研究していた訳なんですよね。そして僕らの作る音楽というのは何も無い所から生まれる物では無く、生まれてから今までに頭にインプットされた音楽や思想、記憶から成り立っている訳です。

それを考えた時に、様々な時代の音楽にアクセス出来る今。音楽理論という便利な物を使ってそれらの楽曲を効率良く分析、理解する事で何パーセントかしか足せ無いかもしれない新しい何かの要素を付け足す事にもっと多く時間を使えるのでは無いかなと。そんな風に思うのです。

そして頭の中で音を描けて音楽を作れる人たち、僕もそうなんですけど、頭の中に漠然とある音楽、音像、サウンド。こういった物は無知であればあるほど完璧に聴こえてしまうし、実際に形にした時のなんか違う感、というのはその出力工程に大きなミスがあると考えています。

これは音韻情報的な話のみならずサウンドに付いても似たような事を言及しているミュージシャンがいます。

デヴィンタウンゼントさんですね。Gear Otakuさんで紹介されているインタビュー記事でこんな事を言っています。
デヴィン・タウンゼンド「Axe-Fx で機材探しの旅は終わった」

驚異的なシンガー、ソングライター、ギタリストでありつつ、YouTube でGearWhore* と題した動画シリーズを投稿するほどの機材好きでもあります。
(*直訳:機材売女。気になる機材を見たら簡単に股を開く的な意味?)
 俺はキャリアを通じてサウンドの試行錯誤を続けてきた。でもここ10年ほど本気で取り組んだ結果、ついにゴールに辿り着くことができたんだ。
このとき俺は、長年に渡り本物のアンプを弾き続けた結果、自分の頭の中で鳴っているサウンドを(訳注:デジタル機材で)再現する方法を知らないことに気付きはじめた。そしてそれ以前に、自分が本当に欲しいサウンドすら分かっていないということもね...
再現する術を知らないと思い知った時に、そもそも自分が本当に欲しいサウンドが分かってなかったんだな、と思ったそうです。気になる方はリンク踏んでみて下さい。

頭の音楽の解像度を上げることは僕の音楽生活の中で最重要事項としてとらえています。
散々理屈っぽい事を言ってますが、僕は滅茶苦茶感覚派な人間として生まれ育ってきました。笑

真に感覚的に音楽を操れるように、それを目指して体系的な音楽の把握を目指して日夜研究しているんですね。前回のリズム理論の話とか。だからみなさんも是非今この記事で音楽理論に手を出さなくとも、他の記事を読む時少しだけ頭の片隅に置いて、そして勉強しようと思い立った時にはこちらのサイトにお勧めしている本を、このリンクから買ってくれると嬉しい限りです。

もう少し音楽理論の世界観を解説

もう一度僕の渾身のパワポで作った画像を見るとですね…



軽くこれら以外について触れますと、楽譜の読み方がそもそも全く分からない人。拍子の話とかBPMの話とかしっかり知りたい人。一個下の次元にある楽典と呼ばれる類の本を買ってみましょう。簡単に読めるはずです。ポピュラー寄りの人であればそれっぽい事を書いてある本を読めば大丈夫です。ガチガチにクラシックな趣な本を読むと恐らく一生使わないハ音記号とか出てきてしんどいかもしれないので…



よくわかる楽典の教科書 小谷野謙一/著【メール便を選択の場合送料無料】

あとバークリーメソッドはジャズ理論よりかは大分コード進行の解析(バークリーチェンジと言われたり)に寄っています。バークリーで教えている内容も日々変わっており、今は音韻情報(楽譜に記載できる情報)から音響的な音楽の解析に寄って行っているようです。


もう一つ、ダークサイドと書いている物は既存の音楽理論に対して根本から反対の理論を打ち立てている一種のカルト的な笑、理論の事です。通常に下側に書いている音楽理論は全ての基本はハ長調の時にCメジャースケールが基本だとするのですが、リディクロの一派はCリディアンスケールこそが全ての音楽の基礎だと、そんな事を標榜しています。


リディクロの本は死ぬほど高いしなんかセミナー受けないと教えて貰えない部分があるとか、本当にカルトっぽい部分が多々あるのですが、基本的な理論が分かった上で触れるとなるほどなと思う部分があり中々面白いです。

シェンカー理論は機能和声的な話を更に発展させていて、世の中の楽曲を進行する力というか、コード状態は二つしかなくて云々…進行する力がどっちに働いてみたいな話だった気がします。まだ僕も勉強していません。

最後に

音楽理論はとても楽しい物です。同時に音楽を記号化するというある種無理のある事といのはどの理論にも無理があったりします。使う楽器や、テクノロジーの進化によって禁則も変化したりします。

そんな中で音楽に対して一つの物差しを持つこと、そして自分なりのツールボックスを作って行くための(Jacob collierインタビュー参照)土台としてコード(ポピュラー音楽)理論は十分に強度のある物だなと感じます。
僕が実際に購入し、バイブルとして扱っているのは以下の二冊




この二つは本当に自信を持って推せる本です。何を隠そう僕自身一度音楽を度数で理解するという基礎の基礎が乗り越えられず挫折して6年間音楽理論から逃げた身ですから…笑

是非現状何か変えたいなと感じるミュージシャンはこの機会に音楽理論の世界へ飛び出してはいかがでしょうか??

それではまた!

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