ヴェルトワイヤリング:個人工房のハイエンドギターシールド

みなさま音楽制作においてケーブルは拘っていますでしょうか???
音楽制作では様々なケーブルを使いますよね、俗にいうTSの楽器用シールド、マイクケーブル、あとUSBケーブルとか、電源用ケーブル。

私も楽器用ケーブルに関してはそれなりには試していて、基本配線カナレで、ライブの時はベース、ギターからインプットまではミッドの強さ、パンチの強さからモンスターケーブルのロック、テレキャス等のギャリンとした物にはXoticのBelden線の物を、あとはプロヴィデンスやクラプロの安物とそれなりにお安くお買い求め出来るものは割と試しておりまして。(ライブでよくシールドを無くすので新しい物を買わざるを得ないとかそういう理由もあった)

で、シールド買いに行くと気になりません??例えばこういうの

KAMINARI K-BC5LS Electric Bass Cable 5m LS エレクトリックベース専用ケーブル
あとは個人的にはこれ

【正規輸入品】 VOVOX シールドケーブル sonorus protect A 350cm L-S 6.3207

奥様3メートル15000円ですって!エフェクター買えちゃいますわよ!!

VOVOXはガチっていう話は良く聴きまして、地味にメーカー公式の試奏比較動画だと採用率が結構高いです。なので多分ガチです。

話を元に戻しましょう。

僕の今までのケーブルに対する認識というのは、一定品質を超えてさえしまえば後はキャラクターの違いのレベルかなと。(品質が悪い物だとすぐに断線したり、そもそもレベルがびっくりするぐらい落ちたり)

で、なんやかんやで今回紹介する工房様と出会う訳ですが(やっと本題)

今回の出会いはケーブルに対する考え方、またやや頭でっかちになりがちな自分への自戒も込めて、ケーブルの奥深い世界を少しでも伝えられたらなぁと思います。それが以下の三つになります。


  1. ケーブルを変えると聴衆ではなく演者が一番影響を受けること。(弾きたくなるフレーズだったり、ピック入れ具合が変化する)
  2. 良いケーブルというのは無くて基本何かが欠損した音を我々は聞いていること。
  3. 音のキャラターを時間軸変化でも捉える必要がある事。

この3つです。

ヴェルトワイヤリングという工房

みなさまヴェルトワイヤリングというケーブル専門の個人工房様をご存知でしょうか?
縁あって一年ほど前(ぐらいかな?)からTwitterをフォロー頂き、どこかの機会でオーダーしたいなと感じておりました。

Twitterを見ると分かるのですが、個人的なフィーリング、そして思想を基にパーツの選定や組み合わせを行って製作を行っている工房様です。

最近HPが完成したようで、どのパーツでどのような傾向があるかというのが大分詳細に書かれています。




正直同じ線材使えば作り方でサウンドなんか変わるん?となっている方、プラグのブッシングの締め具合でこれだけサウンドが変わるよーといった比較動画が一番誰でも分かりやすいですかね。

中々違って聴こえるのでは無いでしょうか。で最近は割と分かりやすい解説も出るようになってきたのですが…。


まずシールドでリズムの品質って変わるんかいwとか。最初は思いましたよね。でも解像度が高くても音楽的でない機材って正直な所ある訳で(こちらはオーディオインターフェースの選定の時に死ぬほど思い知らされました。興味のある方はこちら

おうマジかよw


やっぱりね、線材の色によってキャラが変わるとかマジ??とか思ったりもするんですよ。どうしても科学的ではなく、感覚的な表現を電気パーツに落とし込んでおられるので
Twitterだけを見ているとややオカルティックに感じると言いますか。

理系大学生に染まってしまった個人としてはデータ出せやぁ!と言いかけてしまうのですが…ただこの工房さんのツイートを遡って行くと確実に彼の中にセオリーがアリ哲学が感じられ…ただのホラ吹きじゃねぇなと(何様なんだw)思いまして、イントロセールとかも行っていたのでオーダーしてみたいなと、思っていたわけです。

そんな中

ローがしっかり出ながらハイレスポンスなケーブルです。

という自分の要望にスッと合いそうなケーブルがテスト品で放出されているではありませんか!!(Taktはレスポンスの良い楽器機材に目が無い)

ということで早速テスト品の方購入させて頂き、一週間ほど使用した所感等をまとめていきたいと思います。

サウンドレビュー

さて今回レビューするこちらのケーブルはローが出ながら(ウォームであり)ハッキリとしたレスポンスという謳い名のテスト品です。


レギュラーのラインというか、よくオススメされているパーツ構成ではありませんが、MotrexのプラグにSommerのClasiqueのブルー&ブラックを使った物です。(どうも今色々な組み合わせを模索中の線材の一つのようです。)


まずギター。心地よいロー出るなぁと。特にテレキャスなどのジャキっとした成分の目立つギターに対してプリっとしたローが出ます。

で、このローがいつまでもぼやぼや出てるのでは無く、プリっと出てしゅっと引っ込んでくれるという…ほほぉ面白いなと思ったのがファーストインプレッション。

うちの暴れん坊RGD7MBPでドロップDropG#もクッキリクリアに聴こえます。どうしてもガチガチにダウンした場合、リアピックアップ以外使い物にならないことがありますが、このケーブル(もしくは良いギター)であればフロントでパーカッシブなフレーズを入れても良いのかな、と。

驚いたのがベースをプラグインした時です。

なんだこのローの量が、と驚いていたのですがローが回るような環境、音量でも無いしなぁと思っているとどうもローのサステインが伸びているんですよね。

でよくよく聞いてみると明らかに今まで聞いた事の無いようなローエンドの広さを感じさせられたのです。

うちのWarwick Thumb bassのスルーネックであるよさ、のような物を改めて見せつけられるような、そんな感覚でした。Thumb Bassはアクティブベースなのでプラグから出力した時点で出力が大きいのでノイズによる音質劣化ってあまり受けないはずなんですけどね。LINEレベルでここまで音のレンジ感が変わるならハードウェアシンセにも導入したいなぁと感じました。

それで、このままじゃロー多すぎてどーしようかなぁと思いながら試奏するなか人るの自分の変化を感じた瞬間がありました。

自然とローが適切な量になるようなタッチに変わっていたわけなんですよ。

これが最初に上げた、3つの衝撃の一つでシールドは音が変わるかもしれないが演奏者自身こそが大きく変わるパーツなのだなぁと。

また今まで割と避けていたLINEDI直挿しのサウンドも素晴らしく、今まで自分が変にキャビネットIRに拘っていたのはこの失われたロー感を補いたいが為だったのかなぁと、そんな風に思います。

ただローが適切にな量にしたからと言っても、普段のシールド以上に伸びてるローエンドが聴こえなくなっているかと言われるとそんな事は無くハッキリ地の底にあるようなローが見える訳なんですよね。自宅の5インチスピーカーですらそれを感じるのですから、3wayのモニタースピーカーで聴いたらどうなるんだろう…とか想像してしまいます。

楽器からのフィードバックの感覚を大事にしよう

どうしてもエレクトリックな楽器を触っているとフィードフォワード、つまりお客さんにどんな音を聞かせるのか、つまりはアンプからどんな音を出ているのかばかり気にしていまいがちですよね。

逆にアコースティック楽器経験者は自分へのフィードバック、例えばいま楽器がどの程度鳴ってるのかな、だとか。打鍵の強さに対してどのようなカーブで音量、音質が変わっていくのかなとか。そんな事を言語化せずとも意識しているプレイヤーが多いように感じます。

自分に関して言うと、シンセ鍵盤を触る時点で、アコースティックピアノのように有機的に(曖昧な言葉になりますが)フィードバックが返ってくる事はほぼ無いという風に半分諦めの体制で向かっています。で、どうしてもエレキギターやベースに関しても生の鳴りがアンプに反映されていないような気分と言うのがどうしてもしていた訳です。


この様な上質なシールド、ケーブルを使う事で自分の神経と楽器を繋ぐと言いますか…指先から音が出ているような感覚を更に強く出来るように思います。

その為シールドを変えたからと言って即座にサウンドに反映されるのか…というとセッティングや演者の意識によってはすぐには反映されないかもしれません。

しかしながら、トータルとして最後に自分の納得の行くようなパフォーマンスだったり表現をする事がゴールだとするならそれに対して近づけるのがハイエンドケーブルを購入する意味だったりするのかなぁと。

アンプを使用するベーシスト、ギタリストに関しては、ギター本体からシールド、アンプ、キャビネットトータルで一つの楽器と捉えて機材を選んで行く必要があるのだなぁという認識を強く感じました。

また入力でワイドにレンジをとり、サウンドメイクの部分でナロウに…という方針は確かに理解出来る物だったのですが、根本的に音作りの方針が変わるような、そんな感覚を得ました。

ヴェルトワイヤリングのこんな拘り

やはり中々理解されない部分も多いとオーナー様もおっしゃっていたのですが、これだけすげぇなぁと思ってしまった僕でもこれは分からないと言った事が何点かありました。

一応取り扱い説明書という物を添付して頂けるのですが…
インアウトの方向性があります。お好みでお試しください。基本はマジックテープがある方がアウト側です。
まぁ分かる…分からんでもない。

ケーブルの外皮のメンテナンス(中略)ローの質感が薄く反応が鈍い場合はノンアルコールのウェットティッシュで拭いて下さい。(中略)やりすぎるとサステインが悪くなってくるので…
うーんこれはぶっちゃけ分からんぞ…手持ちのケーブルで試してみたんですけどね…。

マジックテープはインシュレーターとなりますので、長さ、色、材質メーカー…締める強さ等で音作りをしています。
OK分かった、購入した状態を保てるように頑張ってみるぜ。

まとめ

結局の所音響特性だったりとか、でそれが人間にとって感覚的有意差になるのか、といった話は研究の進歩によっても変わりますし。

何よりも音響特性が良い=良い音とはならず、そもそも良い音ってなんやねんって定義でずーーっと行ったり来たりしているのが現状のようにも思いますし。そもそも二芯のケーブルで引き回している時点で結構な劣化になっているんですよね…そこをどう補っていくかという部分もあって。完璧なシールドという物がそもそも土台無理な話なのかなぁと感じました。

その中でヴェルトワイヤリングさんはフィーリング(僕の言葉で言うと感覚的なフィードバック)を失わないように、という点とローエンドの反応とレンジの広さに関しては相当な拘りと音楽における必要性を感じて製品開発を行っていて、そこの部分というのは如実に感じさせて頂きました。

過去にスペック面を前面に押し出すようになったメーカーは悉く傾いているという歴史もあり…

そういうなかで凄くMusicファーストというか、Human firstとも言うのでしょうか。それでいてしっかりと思想だったり哲学をしっかりと感じとれる製品作りをされているように感じます。
個人的にこのレビューを通して応援、またメインシンセのケーブルなども将来オーダーさせて頂きたいなと感じています。定期的にプレゼント企画も行っているようなのでTwitterのフォローだけでも!僕は結構ツイート内容好きで見ています。

気になる方は是非テスト品の購入からだけでも、オーダー自体はいま数か月待ちになっているようで…。3mで1万を超えてくる価格ではありますが…このブログの収益全部突っ込もうかな笑

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