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レビューとは言いましても完全に使いこなせているとは一年経っても胸張って言える訳ではなく…まだまだ底力を感じるしアップデートもガンガンされていると。
ただ僕が購入した当時から日本語の情報の少なさは変わっておらず、強いて言えば最近日本語サポートページが強力になったぐらいなので1つ一年経って把握している範囲で使用感をレビューしてみようと思います。
情報は少ないですが日本サポートチームは死ぬほど強力なので困ったら頼りましょう、あとQ&Aを読めば大体解決します。そこは安心しましょう。
メインで買う層としては、2台目のオーディオインターフェースを10万程度で探している方が予算オーバーして買っても良いインターフェース、といった所です。
間違いなく成功と言える買い物だったなと思います。
十万で収めたいなら、ADDAが同等でエフェクトにやや制限があるものの、プリアンプが強化されているDiscrete4がお勧めです。ミュージシャンには特におすすめ。
十万で収めたいなら、ADDAが同等でエフェクトにやや制限があるものの、プリアンプが強化されているDiscrete4がお勧めです。ミュージシャンには特におすすめ。
入出力系
マイクプリ(バランス&ライン入力 ファンタム48V)が背面に4基、前面にLineで4つ、の8入力。
あとはADATで8つ増やせるのでドラム録りするなら外部プリを増設しながらといった所増やせるといった構成。
あとはADATで8つ増やせるのでドラム録りするなら外部プリを増設しながらといった所増やせるといった構成。
出力としてはモニターが二系統切り替え、ヘッドホンが二系統、ここが非常に便利ですね。あとReamp端子で二系統あるので外部アウトボードとのやり取りも出来ます。
あとそれにコアキシャルのSPDIFデジタルインもあるので18インプットですか。
内部ルーティングはプリセットで一発呼び出し出来るので、ミキシングに移行した時ADAT分を中に回したい時はルーティングをボタン1つで呼び戻せます。(自分はそんな事した事も無いけど)
弊スタジオではバランス入力にKemperをステレオで、コンデンサマイクで一基
全面のLINEでKRONOSをステレオで、ベースをLINE録り出来るように一端子
現状二個余りといった形ですかね。割とカツカツ。
アコピをマイク二本録りしたら何かしら機材を買いたさねばといった所です、
外部ハードウェアをそこそこ使う、ぐらいなら余裕かなと思います。ただハードシンセを5台とか使う人はミキサーでまとめる方も多いでしょうからなんとも言えませんが…
ハードウェア的にはこんなin outですが、内部では24in 24outで自由にルーティング出来ます。正直何を言っているのか俺も分からねぇ…
これはFPGAの話と一緒にしますね。
これはFPGAの話と一緒にしますね。
まとめるとある程度ハードウェアを使いながら制作する人、なおかつこれから増えそうな人に良い感じの入出力です。
今見たんですけどLINEで8ch出せる端子もありますね…これどこからコントロールするんだろう…。
サウンドクオリティ
一番大事な部分ですね、Antelope audioはライブ用のクロックメーカーとして始まったメーカーです。で、正直な話抜群に音が良い。
音が良いと言ってしまうと凄くあれなので僕が比較検討したRME Baby face pro UC UFX辺りも引用して表してみたい…本音言うと聞くのが一番ですけどね、地方にいると中々置いてないでしょうから。
とても音楽的に聞こえます。そこが全てで僕が購入に踏み切った大きな理由です。
EVE audioSC205のレビューの時にも書きましたが、低価格帯でよくあるhighの天井は感じられません。リバーブの空気感、マイクの雰囲気、しっかりと聞き取れます。
で、これが本当に自然に出力されてくるんですよね。RMEでもしっかり出るけどレーザーのように、線のようにハイが出てくるんですよね。エンジニアならいざ知らず、プレイヤーとしては向かないなぁと感じます。音が一つの楽器なのに分離して聴こえてしまう感覚といいますか…
ブラスのパン移動がしっかり点で動きます。
RMEだと線でビターっと聞こえます。
UADだと天井を感じて聞き取れない成分を感じます。
RMEだと線でビターっと聞こえます。
UADだと天井を感じて聞き取れない成分を感じます。
ここのリファレンスはわたくしこの曲で行っておりまして…
シンセ音だと天井切れてても案外気にならないんですけども、生楽器の録音は物凄く気になるんですよね。個人的にメタリックなサウンドとアコースティックサウンドの両立を目指していて、金管が綺麗になるオーディオはメタルのギターもザクっとカッコよく聴こえると思うんですよね。あくまでも私見ですけども。
音の分離感。This is 最高に丁度良い解像度。楽器が点で見えるんですよね、フォロワーさんと話してしっくり来る表現だったのですが、面でベタッっとくのではなく点でハッキリ芯が見えて、そこからふわっとリバーブとかがまとってる感じ。
先ほどのリファレンスのイントロ左チャンネルはパーカッションとギターの奥まったカッティングが鳴っているのですがバッチし分離して聴こえますね。
あとはベースが最高に美味しく聴こえます。これはUADのapploもローミッドの美味しい出力が特徴としてあるのですが、ややUADの方が味が濃い目、Antelopeの方がスッキリ美味しく聴こえます。最後予算5万積みました決め手は心の師匠StuartZenderのベースが最高に聴こえた事でした。
音楽的にモニタリング出来て、かつ細かな質感も再生してくれるまさにプレイヤーから制作へ踏み込む人にオススメの一品です。
あとヘッドホンアンプ自体も比較しているわけではありませんが、非常にしっかり鳴らしてくれる。そして二系統あるので、ボーカリストがヘッドホンしながら、エンジニアもモニタリング出来ると。
そしてトークバックボタンもあるので小規模スタジオの最小構成と言った形ですかね。
内部ミキサーも4つ備えているので、各モニターとヘッドホンに送るモニターバランスもDAWを弄らずに出来ます。
UI
真ん中に3つのボタンがあり、上からゲイン列、HP、antelopeボタン(モニター切り替え、モニターモノ、モニターdim)。そして右横にトークバックボタンとトークバック用のマイク。
ロータリーエンコーダーは直前に指定したダイアルの操作に直結します。大体モニターレベルに戻して常に動かせるようにしています。
パネルには入出力のメーター管理。
で入出力系はこのようにマトリックス形式で一元管理できます。
上部部分に関してはどのページに飛んでも固定、物理エンコーダで操作したらそのまま反映されます。ハードウェアの設定まで含めてプリセットとして保存できるのは大きいですね(ステレオ設定とか、入力ゲインとか、ミュートとか)
一見難しそうに見えますが上が入力で、上のブロックを下の繋げたいアウトブロックに持って行くだけです。普通にBUSの管理が出来る人なら一日もあれば慣れる気がします。
リバーブは標準で呼び出し、レコーディングの生音、DAWからのプレイバック、FPGAエフェクトのリターン一元で管理できます。MIXIERが4つあるのでメインモニターに一つ、FPGA用に一つ、楽器演奏者に一つ、で割り振っても余ります。一応僕は(お気に入りの設定が飛んじゃったけど)Mixier二つは自分と誰かのレコーディングモニター用とで二つ使いやすいように保存してあります。
で入出力系はこのようにマトリックス形式で一元管理できます。
上部部分に関してはどのページに飛んでも固定、物理エンコーダで操作したらそのまま反映されます。ハードウェアの設定まで含めてプリセットとして保存できるのは大きいですね(ステレオ設定とか、入力ゲインとか、ミュートとか)
一見難しそうに見えますが上が入力で、上のブロックを下の繋げたいアウトブロックに持って行くだけです。普通にBUSの管理が出来る人なら一日もあれば慣れる気がします。
リバーブは標準で呼び出し、レコーディングの生音、DAWからのプレイバック、FPGAエフェクトのリターン一元で管理できます。MIXIERが4つあるのでメインモニターに一つ、FPGA用に一つ、楽器演奏者に一つ、で割り振っても余ります。一応僕は(お気に入りの設定が飛んじゃったけど)Mixier二つは自分と誰かのレコーディングモニター用とで二つ使いやすいように保存してあります。
録り音
マイクプリは…経験が豊富な訳では無いのでしっかり比較は出来ませんがアコギ、ボーカル程度しか使っていませんが立体的に、かつ輪郭をもって録音出来る感じ。そのままで音源に使えるようなクオリティでした。
特にマーチンのギターをとった時は感動しました。今までどうしても生楽器が平面的に録れてしまう事があって、それをリバーブで立体感を出したり、みたいな事をするんですけど、録りが良いと本当に弄らなくて良いんですよね。
特にマーチンのギターをとった時は感動しました。今までどうしても生楽器が平面的に録れてしまう事があって、それをリバーブで立体感を出したり、みたいな事をするんですけど、録りが良いと本当に弄らなくて良いんですよね。
またマイクだけではなく、KRONOS(ハードウェアシンセ)の録音でも差があるようで、どうも背面のマイクプリをLINE駆動にするのと前面の端子をLINE駆動にするのとで明らかに音が違います。ここはちょっと分からない…。設定レベルからして2dbぐらい変わってくるんですよね。どちらが明確に良いとは言えませんが…
FPGAエフェクト
プログラマルのDSPチップと言えば良いでしょうか、汎用CPU処理でなく、専用の設計(にチップ内で組み換える事で)ハードウェアベースのソフトウェアプラグインを使えます。で、このエフェクト全て無料で使えます。UADは一個ずつ購入する必要がありますがAntelopeは新機種搭載のマイクシミュレーションすら全ての機種に載っける男っぷり。(実装はよしてくれ)
FPGAによるVintage EQ及びVintage Compresserはガンガン増えて行きました。物凄い…月一以上のペースだったんじゃないかな。ハードEQのシミュレーションに関して僕は明るく無いのでこちらの動画で音の方を確認してみて下さい。
音は本当に良いと思うのですが…如何せん内部ルーティングが面倒過ぎてですね…一時期ギターアンプもガンガン使っていたので…あとかけ録りで一発オッケーにしたい人なので未だにちゃんとは使えていません。
所謂Cubaseで言う所のVSTコネクション>外部FXの設定をしなきゃいけないので。
後述しますがUADにようにプラグインと同じように扱えるようになる、という公式の話を聞いて以降完全にそれ待ちですね。
レイテンシーは内部ルーティングで9サンプル程度で本当に誤差レベルです。
レイテンシーの話
Zentourはマックスだと出し入れ4mmscまで追い込めます。余裕ですね。あとはプラグイン側のレイテンシーを気にすれば…といった形。
DAWを通さずにダイレクトモニタリング出来る環境(リバーブも独立してミキサーにかけられる為)にあるので、正直うちではソフトウェアシンセをリアルタイムに触らない限りレイテンシを詰める必要は無いのかなと思います。(Kemper買っちゃったし…シンセは殆どKRONOSで入れるし…)
ただダイレクトモニタリングの音質が良すぎて16bit 44.1khzで録音すると聞いてる音と録音する音でクオリティが違い過ぎてアレ?っとなります。
ですのでDAW側では最低でも24bit 88.2khzぐらいにはしておきましょう。インターフェースとしては192khzまで対応してますのでこれ以上はPCスペックとの相談ですね。
噂の類
ドライバー関係が不安定なのでは
公式が言っている通り、USBハブを通してしまうと非常に不安定です。ランチャーを立ち上げると詳細設定を行えるのですが、一応毎回アップデートが無いかを探してくれていて、その時にUSB端子の帯域を大きく占有するので、端子に直付けするのが一番です。
またランチャーのバージョンと、本体のバージョンが大きく違うと本体側が正常に起動せず延々エラーを吐く事も一度だけあったのですが、公式サポートの言うとおり何回も入れ直しをしたら治りました。
一年半使ってドライバー関係のトラブルはその一度だけなので充分に安定性の持ったシステムなのかな、と。
一年半使ってドライバー関係のトラブルはその一度だけなので充分に安定性の持ったシステムなのかな、と。
正直な話うちは全くDAWも落ちないしドライバーエラーで苦しむことも無いので、みなさんどんな地獄みたいな宅録生活を送っていらっしゃるのだ…と思ったり。
とりあえずオーディオインターフェース関連は一度PCに挿したらそれ以外の端子に挿さない事が鉄則です。端子毎にドライバーをインストールしてしまうので絶対に干渉が起きます。憂いは少なければ少ないほど良いでしょう。
エフェクトが他のプラグインと同様に使えるようになるの??
近い将来必ず…多分…なるはずです。Discrete4のマイクモデリング、プリアンプモデリングが後掛け可能になったので…多分今はマイクモデリングの方に注力していて手が回ってないように感じられますが笑。AFX Plugins2という名称で全機種対応されるはずです。(旧Zenstudioのみアップグレードから外れてきている感はある)
まとめ
10万でインターフェースを買おうと思ってたら20万のインターフェースをなぜか15万で買っちゃったゼ、でも後悔はしてないぜ。と思っているオーディオインターフェースの紹介でした。割とギタリストよりだったり、ステージに持ち込んで云々とか言われてますけど…普通に卓上型のインターフェースと思って(audientとかBabyfaceとかそれ系の)思った方が良いんじゃないですかね。
イメージとしてはこんな感じ?確かにギターアンプのシミュも付いてますけどね、どうせギタリストみんなRigパックとかIRとか沢山買っちゃってるでしょうし笑
売り方がやや下手くそだなと思う事もあったりします。Reamp端子とかは確かにギタリスト向けですけどね。
このレビューは随時更新していこうと思っている案件なので、たまに覗いてみたり、あとインターフェースやAntelope製品の購入で迷っている方は質問とか投げて頂けると随時反映していきたいと思っています。
あと…公式JPTwitterに絡みに行くと僕より優しく詳しく教えてくれるかもしれません笑
確実に耳は育つ機材ですし、素材の良さを生かして制作を進めたいなと思わされる機材なのでDTMerというよりかはやっぱりミュージシャンにお勧め、なのかなぁ…、DTMerの範疇を超えそうな方とかピンズドかもしれません。
それではみなさまが良いオーディオインターフェースと出会えますように!
コメント
Zentourについて調べていてたどりつきました。
返信削除参考になります。あとがけやはり面倒なのですね?
DISCRETE4みたいにエフェクトトラックは2CHまでとか無いのですよね?
VSTみたいに使う奴WIN7は外れそうという噂を聞いて買のを少し待ってます。
コメントありがとうございます。
削除情報の少なさで躊躇う気持ち非常に分かります。
後がけに関しては一度ルーティングしてしまえばなんてことは無いのですが、制作環境が変動している時期はどのin outに挿したっけ…と迷子になりました笑
エフェクトトラック数、及び同時エフェクト数に具体的な制限はありませんがギターアンプを2つ立ち上げると15個程度で新規立ち上げ不可になった記憶があります。
VSTのように使える機能は半年ぐらい言われてるのですが今は開発陣がマイクシミュにお熱っぽいので…夏にリリースしてくれればいいなぁ程度に思っていますね。
返信ありがとうございます。どうもVSTような機能はサンボルだけのようですね。
返信削除自分はUSBなのでこれが解決されないと導入は無理そうです。
公式でサンボルでの対応という話がでましたね…
返信削除一応Win機でのサンボルにも対応するみたいですがそもそもサンボル付いてるPCが少ないですよね笑
Ch数もUSBの方が元より少ないですし帯域幅がカツカツなのかもしれませんね。
音質部分だけでも余りある良さはあるのでもしよろしければ笑
そうなんですよね。
返信削除サンボル付いてるPC少ないし明らかにMACそれもUAD対抗でしょうね。
ただ今使用しているユーザー切捨て感が少々ありますね。
ネイティブを配布は好感もてますが…
実は初めUADをねらっててAntelopeという商品があるのを知り色々調べてました。
音質は抜群でFXつきなので、VST対応になればルーティングの面倒さが解決されるので
かなり本気だったのですが、今回のサンボル対応で熱が…
せめてUSB3にしとけば帯域幅とか何とかなったような。
おっしゃる通り戦略というか売り方がやや下手くそま気がします。