報告:First EP"Duality"リリースしました

一先ず3年を頑張ってみましょうという話

お久しぶりです。
このブログやTwitterを昔から追って頂いている方はご存知かもしれないが、僕は3年でプロになるという目標を当時立てて、無事今はプロの作曲家としてご飯を食べる事が出来てます。

その後を追って音楽家として、クリエイターとして活躍したいと相談をしてくれる子達も増え、同様に更なるステップアップをする為に先輩方に相談する事が増えました。

その中で、とりあえず三年頑張ってみましょうという言葉が良く出て来て、これは経験則の集積なのかもしれないが、中々納得出来る事だなと感じたので三年というモノについてゆっくり考えていきましょう。

3年あると人間が変わる話

3年間経っていると良くも悪くも人間として変わっているなぁと思います。それは成長した、という方向でも、停滞して年を食ったという方向でも。中学校が3年間で、高校が3年間、大学は4年間あるけども、最後の一年間は社会に出る為の予備期間と考えると、3年がぼんやりと人間として区切りのタイミングなのかなぁと思われます。

実際問題大学生を延長してやっていると5年目の途中辺りで明らかに飽きますw

それはそれとして、どうしても3年程度が区切りとして(大体新環境に慣れて半年、そしてそこから2年半)人間関係も更新されていく嫌いがある様に見えて、人間関係を同じステージで密に出来る期間が大体3年で設定されているのでは??という風に睨んでいます。

3年以上を具体的な目標として扱えるかどうか


与太話はほどほどのして、3年以上の先の未来の話を自分の中で確固たる目標として設定出来るのか…という問題があって。こうなったら良いなという、妄想はする事は出来るかもしれませんが、具体的にどの様なステップを踏んで進んで行くかが不明瞭な目標は往々にしてただの理想でしか無くなってしまいます。

特にクリエイターという、自身の能力が今後の決断に大きく影響する仕事の場合、3年以上も自分自身で予測のついてしまう成長しか出来ないのはそれはそれでどうかと思うし…

手持ちの材料だけで戦略の策定をしてはいけない

グラミー賞をとる、ストリーミングで10億再生させる。大きな目標はいくらでも立てる事は出来ますが、その為に必要なコネクションや、自身の作曲能力、英語力…が色々必要な訳で。もっと言うと勉強していくうちに、これも必要じゃん!という事が沢山出て来る訳です。

自分の今の能力だけ、もしくは今既に成功している人と自分の経歴の過度な比較は危険です。どうしても自身の能力を元に未来を策定していく必要があり、極度に自身の能力に判断が依拠してしまう職業、生き方です。(自分を信じ切れる馬鹿はまた別、今すぐ走り出しましょう)

でも高校一年生の時に思っていた通りに高校三年生になっていただろうか。中学一年生の描いた未来と高校一年生の生活が一致していただろうか。こうなるなんて…という事が多かった人が多いはず。

それを元に考えると、ある程度自分が今後成長に期待した上の目標に頼らざるを得ない。
上手く一歩目が踏み出せない人の多くが、今の手持ちの材料を元にしか行動を策定出来ないが為に動き出せず立ち止まってしまうという事に原因がある様に感じます。

3年で必ず結果が出るとは限らないが…

実際の所3年で!結果を出す!と決めれば必ず求める結果が出る訳ではない。これは間違い無いのだけど、時代が合ってくる、自分に合った物を知っている人に出会う、咲く場所を見つける…etcのめぐり合わせによって、結果が残せる可能性が3年+α頑張っていると指数関数的に増えて来るのはどうやら間違いない(僕調べ)。

実際僕だって初めて完パケしてアーティスト活動をして、メジャーで作編曲した曲がリリースされるまでが丸々3年で、作曲家として誰もが知る存在になれたかというと…まだまだな訳で。

でも少なくとも見る世界は三年で変わったし、結果は出た。でもその先があったというだけの話で。

3週間と3か月を小さな目標に加えてみよう

ずっと先を走っている人間に追いつくのは本当に大変な事です。なぜなら自分はまだ走り出してないにも等しいのに、その人達は毎日、その大半を音楽に費やしているから。

なので結構な勢いで走り出さないと間に合わないけど、三年間それで走り続けるのは中々イメージできない。そこで3週間と三か月をマイルストーンとして追加しましょう、という話。

大体大学の講義で見積もると、座学と実習両方で週に3時間×15週、前編後編含めて30週あると一先ずある分野に対する知識がつきますよね。あるスキルを習得するのに大体触りに45時間必要であるという試算になるわけですが、3か月に分散すると一か月30時間やれば出来る。土日の休みで4時間ずつ捻出すれば一か月30時間は充分に達成出来るはずです。スキルによっては、この半分で充分かもしれないしね。

シンセでサウンドメイクを出来る様にする。カッコいいビートを組める様にする。ミックスを出来る様にする。DAWに慣れ親しむ。

どれも奥が深くずっと付き合っていくものではありますが、案外最初の三年で身に付いた事にソースをつぎ足しして発展させていくものではあったりするので…

1スキルを習得するのに3か月で頑張ってみる。これを僕は提唱したい。

そして3週間毎に、この方向であってるか?目標は適切であるのか、無理のない計画なのか、見返していくと3週間の区切りが4回来て、9週間到達する頃にはあとちょっと走り切るだけになってるのではないかなぁと。(ここら辺はあくまでも肌感だけですが)

3年で結果が出なければ辞めるべきなのか

3年で結果を出すつもりで頑張る…は間違っていないと思いますが、今あなたが20歳で6歳からゴリゴリと音楽をやって18歳でデビューするような人に追いつくのは中々大変です。

そしてどうしても自分一人の力では厳しい世界である事も事実。
今までの貯金が無ければ無いほどそれは険しい道になると思います。

3年を超えた辺りからその後の長い時間生きていける、チャレンジを続けられる芽が見えてくる様に感じるので、3年で残した物を見ながら次の3年を見据えて行く、ぐらいで良いのではないかなぁと。

少なくとも何かは残るはずだし、何も残らない三年間では次も同様にチャレンジする意味があるか?という気はします。

とはいえ、30歳までの足切りや自分の身の回りでのリミットに対してはどうしようもないのでどうにかするしかないですね。

とりあえず三年頑張ってみましょう

とりあえず三年頑張ってみましょう。体感では1.5年~2年ぐらいで風向きが変わってきます。そして次の3年をどうするか…が頭に浮かんでくるのではないかと思います。適切な努力さえしていれば。

そして納得して諦める事が出来るのなら、それはまた1つの大きな収穫なのではないかな…と。
追記:僕の言ってる内容をもう少し通説を絡めて解説している記事がありました
https://www.mag2.com/p/news/21307
他にこういう根拠があるぜ~載せても良いぜ~って人はコメントやリプライ頂けると幸いです。


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