報告:First EP"Duality"リリースしました

Waves Torque ドラムのピッチをミックス段階で弄りたい

 生ドラムの音作りが本当に難しくて困る。

さてどうしようという事で、トリガーや新しい音源にも手を出しているのだけど、知り合いのエンジニアの方のプロジェクトに刺さっていたのを見てWavesのプラグインを久々に買った。


そもそもだ、スネアの音がもう少し重くしたいって時にEQを触ったりサチュレーションをかける事で重くすることは可能なのだが、ピッチ下げた方が良くない?って時が多々ある。

RECしたものであれば、後から修正は不可能なのだけど、ドラム音源なら一応出来る。BFD3も出来る。ただし、BFD3のチューニング機能、僕は好かない。凄くケミカルな音がするので。


という事でWaves Torqueを触ってみた。

使い方



説明書にも書いてあるが、基本は基音にフォーカスして使う。ただYoutubeの情報でスネアは二倍音に、という情報があったので試してみた。このスネアは220hzにピークがあったので440hzに。

ここで確かに変わる。基本は同じ挙動をするけども。

スレッショルドで音を変える閾値を設定してやる。Speedで変化した音がどの程度残るか、つまり長いほど低くしたなら低くした感じが残る。トランジェントも軽く鈍る。

Trimで弄った音の音量調整。

最初解説された時はSpeedとTrimの違いにハテナ?となったのだが実際に触ると割とすぐにどちらを触るべきか分かる。基本はSpeedを先にに弄ってTrimで気になるなら落とす。


Kickは何故か900Hz辺りを、と書いてある。謎だけど確かにそうすると自然な挙動をする。


使い方のコツ

基本はFocusする周波数を色々試す。あとSpeedとtrimをピッチの上げ下げによって変えると良い。具体的にはハイピッチにするほど音程感が感じやすくなっていくので、Speedを大きくしてTrimも上げるとそれっぽくなる。逆に落とす時はさらっと落としてあげると鈍りにくい。

スレッショルドは一応黄色で光る程度にしてあげると良いかな。

何事もそうだけど、トラックメイカーとバンドプロデューサーで全然使い方が違う。
Waves本家はトラックメイカーが解説している。

ドラムバスに豪快にかけている。こういうマクロさが音楽性に表れてるよね。

こっちはメタル寄りのロック。

ちゃんとワンパートずつかけてるね。

エレドラのサンプルとか、雑にピッチシフトしてその劣化が欲しい時と、同じ音質で鳴って欲しい時とある。そこでTorqueを使っても良いかもしれない。大体のトラックメイカーか気にせずピッチシフトするんだろうけど笑

BFDなどのチューニング機能と比較して

BFDのチューニング機能をケミカルだなんだと言ったけど、改めて比較するとこれはこれでまぁアリなのかもしれないと思ったりはした。それはさておきとしてBFDはシンセサイズ機能を用いてチューニングを上げ下げしているのだけど、チューニングを弄った瞬間に音程感が前に出てくる。

もちろんスネアにもキックにも音程感は存在するんだけど、リンリン鳴られるのはちょっと困る。

一方Torqueの方は、チューニングを低くすると、低くした時の重量感が付加された感じが残る。これをケミカルと言うかどうか…ケミカルって言う人もぶっちゃけ居ると思う。

明らかにボディが足されてる感じなのかな。

ただキックを下げた時なんていうのは、しっかり皮の張りがぶよっとした感じが出て、これはBFDじゃでないなーと感じた。便利。今後結構使っていくんじゃないかな。


やっぱWaves強いよな

個人的なトレンドとしてBack to Wavesみたいな所があって、これ以外にも色々と買い足した。癪だがV9のものもV12に更新した。

分かりやすく変わってくれるし、音楽的に変化するってこういう事だよねっというかかりかたをするものが多い。今の自分ぐらいだと、激烈に音のキャラが変わる代わりにエフェクトとして貧相なのは困るし、キャラが変わらずしっかり実機に近い挙動をされるとそれはそれで触っていないものだから扱いに困る事がちょいちょいある。例えば76系のコンプでバスで叩きたいのにフルレンジで残られてしまうとちょっとブーミ―で困る時がある。

Wavesはその点分かりやすくバスコンでSSL使うなら、こんな感じだよね!ってやってくれるので、アナログエミュレーションを使い分け出来るようになってきた今の自分には割と合ったりする。

あとなんだかんだ地味に使い続けてるプラグインがプロのエンジニアの中にもちょいちょいあるので、真似しやすいんですよね。安いので気軽だし。

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