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凄く珍しいバンドスコアのレビューです。
はい。プレイヤーは勿論ですが、曲書き、アレンジャー、バンドコンポーザーは必携の一冊になったと思います。そしてずとまよだったりヨルシカ、Eve、バルーン等のボカロの血を色濃く、しかしポップナイズドされた楽曲が多くヒットしてきている今のシーンを鑑みると確実に1つの時代を作って行く事は間違いない様に感じます。
そういう点では王道を押さえるという面でもこのバンドスコアは最適なのではないかな…と思います。正直フルバンドスコアでここまで良い物は本当に記憶にありません。
耳コピの答え合わせの為に使っても良し、楽曲分析の為に使っても良し、一時期DTM界隈で話題になった耳コピを使った鍛錬の教材に使っても素晴らしいと思います。
それでは。
ボカロP、コンポーザーであるn-bunaを中心としたバンド、ヨルシカの1stフルアルバムのバンドスコアが6/5に発売。ピアノ譜面に関しては完全版、という流言を耳にしまして興味があったので買ってみました。
#ヨルシカ— シンコーミュージック_スコア (@shinkomusic_s) June 3, 2019
明後日6/5発売!
バンドスコア見本誌が到着しました。
アルバムの要となっているピアノパート完全掲載&出来る限り使いやすく記載しています。
サポートメンバー含めた6人の貴重なインタビューもお楽しみに。
バンド・スコア
ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」https://t.co/YLMo24BlNv pic.twitter.com/uQi58nHdwd
このバンドスコア近年稀に見るレベルで出来が良いです。
ヨルシカファンは勿論ボカロ風の楽曲や、邦楽ギターロックを制作したい人は是非購入する価値があります。(一時期話題になった耳コピの材料として非常に良い)
収録内容
1stフルアルバムであるだから僕は音楽を病めたのインスト楽曲を除く他全ての曲が収録されています。
リンク
■藍二乗
■八月、某、月明かり
■詩書きとコーヒー
■踊ろうぜ
■六月は雨上がりの街を書く
■五月は花緑青の窓辺から
■夜紛い
■パレード
■エルマ
■だから僕は音楽を辞めた
冒頭はサポートメンバーである楽曲に収録されている楽器奏者を含めた長めのインタビューになっています。ポエム寄りの話というよりかは制作の手順、投げ合いの様子が書かれています。読み物として買うまであんましヨルシカに興味がぶっちゃけ無かった僕も面白いなという内容です。
バンドスコア部分に関してはVocalメロディと歌詞、Guitar3本分とベースのタブ、ドラムの譜面。そして必ず別紙でピアノ及びオルガンの両手が収録されています。
そしてナブナさんの数行のプレイアドバイス。完璧ですね
また弾き語り用のコード(カポチューニング情報アリ)と歌詞だけの譜面があります。
本当に公式バンドスコアに求められている物が全部ピッタリ収録されているという感じです。
驚きのバンドスコアとしての精度
正直な所本当に気配りのされた素晴らしいバンドスコアです。世のバンドスコア全部にこの精度は別に求めなく良いのでは~と思うレベルです。
元々楽器数がそこまで多くないというのもあって耳コピ難易度
ボーカルに関してはしっかりとハモリまで収録。ギターベースのポジションもほぼほぼ正確(全曲は試してませんがパッと見判別出来なかった)。
ギターのDelay設定に関しても音符で指定されていたり、ドラムのスプラッシュだったりカップだったりも書いてあるのは非常に親切です。
今回僕が感動しているのは鍵盤部分の完璧さです。楽器数が少ないとはいえ左手パートについては殆ど潰れてしまっている部分もあり、またプレイ上4回繰り返すうちの一回オクターブユニゾンが外れている部分などもしっかり採譜してあります。ボイシング間違いも無し。正直左手パート自体に関しては耳コピ不可能な部分もあるのですが実際に弾いてみるとこの譜面は間違いなくプレイヤーの納得出来る譜面だなと。
これ恐らくですけど採譜では無くてMIDIデータがヨルシカ側から提出されたのでは無いかという事を踏んでいます。それを元に構成したのかな…と。
正直フルバンドにおける鍵盤パートの譜起こしといのは非常に面倒で右手だけでもとれていれば御の字という所もありますので…本当に
これ恐らくですけど採譜では無くてMIDIデータがヨルシカ側から提出されたのでは無いかという事を踏んでいます。それを元に構成したのかな…と。
正直フルバンドにおける鍵盤パートの譜起こしといのは非常に面倒で右手だけでもとれていれば御の字という所もありますので…本当に
まとめ
正直個人的にはヨルシカというバンドは本当にあざといと思っていて、正直敬遠していた部分もあったのですが、色んな面で彼らの音楽に対しての愛を感じるバンドスコアでした。
以下インタビューの締めから抜粋
自分の音楽は半分はエンターテイメントに迎合していると思っているんですよ。本来音楽は芸術でないといけないはずだけど(中略)でも、だからといって、そこで妥協したら終わりだと思っているんです。だから、このスコアを使ってヨルシカのコピーをしてくれる人も、自分が妥協したと感じるラインで終わらせて欲しくないですね。
はい。プレイヤーは勿論ですが、曲書き、アレンジャー、バンドコンポーザーは必携の一冊になったと思います。そしてずとまよだったりヨルシカ、Eve、バルーン等のボカロの血を色濃く、しかしポップナイズドされた楽曲が多くヒットしてきている今のシーンを鑑みると確実に1つの時代を作って行く事は間違いない様に感じます。
そういう点では王道を押さえるという面でもこのバンドスコアは最適なのではないかな…と思います。正直フルバンドスコアでここまで良い物は本当に記憶にありません。
耳コピの答え合わせの為に使っても良し、楽曲分析の為に使っても良し、一時期DTM界隈で話題になった耳コピを使った鍛錬の教材に使っても素晴らしいと思います。
それでは。
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