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今回レビューしますのはMooerから出てますMicro Preamp009。ENGLのリッチーブラックモアモデルのコピーをしているプリアンプです。
Mooer Micro Preamp 009 プリアンプ ギターエフェクター
非常にコンパクトであることと、非常に低価格である事から逆に尻込みしてしまったり、何個も買い集めてしまったりという事を聴くこちらのMicro Preamp。
今回は色んなシチュエーションでの使い方に焦点を当てながらレビューしていきたいと思います。
Mooer Micro Preamp 009 プリアンプ ギターエフェクター
非常にコンパクトであることと、非常に低価格である事から逆に尻込みしてしまったり、何個も買い集めてしまったりという事を聴くこちらのMicro Preamp。
今回は色んなシチュエーションでの使い方に焦点を当てながらレビューしていきたいと思います。
主な機能
200gほどの筐体にフットスイッチ、3バンドEQ、ボリュームツマミとゲインツマミ、そしてキャビネットの設定が出来るスイッチ。ハイゲインチャンネルとクリーンチャンネルの2ch構成となっています。
モノラルのインプットアウトプットという非常に分かりやすい構成になっています。
びっくりするぐらい小さい、ギグバックどころかコートのポケットに入れてスタジオに行ける大きさです。
電源は定番の9V センターマイナスのアダプターで大丈夫です。
ボリュームツマミは素直に音量が持ち上がる感じ、ゲインもガッツリ上げても音が破綻しないようなツマミとなっています。(プロファイリングと言われていますが、ゲインを下げた時のまとまり感はKemperよりもあります。)
3バンドEQは以前レビューしたようなGE200と似たような感じで、素直に効くけどもややツルっとしたかかり具合でした。
光っているCH/CABボタンはプッシュする事でクリーンチャンネルに変更、また長押しする事でキャビネットシミュレータのオンオフの切り替えが出来ます。
またフットスイッチを二秒長押しする事でフットスイッチの切り替えが出来ます。
片方はクリーンチャンネルとハイゲインチャンネルの切り替え、もう一つはプリアンプ自体のオンオフ。
この二つを使い分ける事で様々なシチュエーションに対応する事が出来ます。
キャビネットシミュレーターオンでの使用感
キャビネットシミュレーターをオンにするという事は、そのままアウトプットを録音機器にプラグインする、もしくはライブでPAさんにLINEに渡すという形になります。
必然的にプリアンプをオフにする事は他にプリアンプやキャビネットを切り替えない限りあり得ないので、フットスイッチはチャンネル切り替えになります。
今回はオーディオインターフェースのLINEインプットに挿してモニタスピーカーで使用しました。
弾き心地としては非常にGE200の感じと似ています。EQの効きも良いし。ただしキャビネットシミュレーターがやや音を訛らせている様にも感じました。ENGLのザクザク感は出ていてまとまっているのだけど、上に突き抜けない感じの音です。
クリーンも良くも悪くも使いやすい感じ(9000円でこれが弾けるなら文句は無いんですが)で、もう少し上が出て欲しいかなぁと。ここの部分はキャビネットシミュレーターをオフにした時に印象が大きく変わった部分です。(後述)
キャビネットシミュレーターオフでの使用感
マイクロプリアンプと題しているだけあって、キャビネットシミュレーターは可もなく不可もなくという出来です。今回はKemperのE650のキャビネット部分のみに通して使いました。
キャビネットシミュレーターオンの状態の時のトップエンドの抑えられた感じが無くなり、よりレスポンスも増した様に感じます。
実際にMarshallのリターンに挿してMarshallのキャビから音を出したライブも聴いた事があるのですが、このMicro Preampの真価はプリアンプとしての持ち込みにあるのではないかなと思います。
キャビネットのスピーカーを駆動出来るパワーは無いのでアンプのリターンに挿して、そこからキャビネットに送るという形になりますね。(もしくはTorpedo等のキャビネットシミュを別途準備する。)
キャビネットのスピーカーを駆動出来るパワーは無いのでアンプのリターンに挿して、そこからキャビネットに送るという形になりますね。(もしくはTorpedo等のキャビネットシミュを別途準備する。)
まとめ
やはりライブハウスの常設の機材というのは、マーシャルの音とジャズコーラスの音しか出ない訳で、それ以外のアンプをメインにして作られた音というのはやはり再現性に難があるかと思います。
なのでそういう部分をネックに思っているのであれば、まずはこのMicro Preamp使ってみれば良いんじゃないかなと。一万円しないですし。やっぱり同価格帯のマルチと比べるとその音しか出ない事もあってサウンドクオリティは図抜けています。
それでも我慢ならないのであれば、自前でコンボアンプを持ち込むも良し、AX8やGT1000あたりのハイエンドシミュに手を出すのも良し…なんじゃないかなぁと。
フロア型のプリアンプはどうしても設計に無理がある(アンプヘッドのサイズで設計されている物をちっさくまとめたら音は当然悪くなる)と思うので、デジタルの力に頼るのは賢い手段なのじゃないかなぁと。
ライブ毎にクオリティに差が出てしまって悩んでいる人とか、あとセッションで身軽に色んな所に行く人とか、色んな人におすすめ出来るプリアンプかなと思います。
ただ4つも5つも買うんなら大人しくGE200買えば?笑と思ったりしますけどね。コレクター魂をくすぐるのも理解出来ますが…。持っておいて損の無い機材だと思います。
是非試してみてください。
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