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今回は少し閑話休題というか、本筋をより簡単にするためのお約束的な部分の解説です。
良い曲を書ける様になる為には楽曲の分析が有効であるという事は良く語られる部分ですが、そもそも音楽理論とは音楽というものをある一側面で切った物を見ている為用いる音楽理論によって分析の仕方は違います。
例えばブルースの進行などは、今学んでいる理論体系では妥協しないと説明出来ない部分も多くあります。
今回紹介するローマ数字による度数表記は、平均律を基にした音楽においては基本的に有効な分析の仕方になります。これはクラシック音楽で用いられる和声分析にも、ジャズ的なモード分析にも使えるので是非マスターしてください。(といってもそこまで難しい物ではありません。)
良い曲を書ける様になる為には楽曲の分析が有効であるという事は良く語られる部分ですが、そもそも音楽理論とは音楽というものをある一側面で切った物を見ている為用いる音楽理論によって分析の仕方は違います。
例えばブルースの進行などは、今学んでいる理論体系では妥協しないと説明出来ない部分も多くあります。
今回紹介するローマ数字による度数表記は、平均律を基にした音楽においては基本的に有効な分析の仕方になります。これはクラシック音楽で用いられる和声分析にも、ジャズ的なモード分析にも使えるので是非マスターしてください。(といってもそこまで難しい物ではありません。)
度数表記する事の意味
バッハ以降の音楽理論において、最大の特徴とも言えるのが平均律を中心としているといいう事でしょう。
これはつまり、どの隣り合わせの音同士も距離が同じなので、音を平行移動してもその音の響きや機能は原則変わらないという物です。
ギタリストやベーシストにはとても親近感のある事だと思います。EmとE♭mのキーでは響きは若干違うけれども、ハーフダウンのチューニングにしても同じ曲として成立する事から移調が容易であることがこのコード理論の根幹にある訳です。
移調を前提にするのであれば、もっと言うとどの調でも(Cメジャーキー以外でも)音楽理論を使う事を前提にするのであれば、CM7だとかG7という具体的な和音指定というのは少し不自由で、また分析においてはその和音が実際に何なのか、という事までは知らなくても良いと考える事も出来ます。
移調を前提にするのであれば、もっと言うとどの調でも(Cメジャーキー以外でも)音楽理論を使う事を前提にするのであれば、CM7だとかG7という具体的な和音指定というのは少し不自由で、また分析においてはその和音が実際に何なのか、という事までは知らなくても良いと考える事も出来ます。
ローマ数字による記述(ローマンニューメラルアナリシス)
さて、数字で記述するには始点が必要ですね。
音程の項でも述べた通り、そのスケールにおける主音(トニック)からⅠと振って行きます。ダイアトニックコードで見て行きましょう。
ⅠⅡ- Ⅲ-Ⅳ Ⅴ Ⅵ- Ⅶ゜Ⅰとなります。
慣れてしまえばどうという事はありません。コードネームの時にCmの様にマイナーには小文字のmを使っていましたがローマ字と一緒に書く時は-の方が良く見かけますね。(特に決まりはないはず)
同様に四和音もこれの右隣にセブンスの情報を付ければ良くて
ⅠM7 Ⅱ-7 Ⅲ-7 ⅣM7 Ⅴ7 Ⅵ-7 Ⅶ-7(♭5)ⅠM7
となります。読み方は「ワンメジャーセブンス、ツーマイナーセブンス…」となります。
僕は度数を日本語で言ってしまう事がありますが…笑
気を付けたい臨時記号
見た目のとっつきにくさに比してローマ字で度数表記するのは非常に簡単なのですが、一点気を付けたい所があります。メジャースケールのダイアトニックコードでは出て来ていないのですがルートそのものに臨時記号が付く場合。
例えばE♭M7とかA♯7とか…
コードタイプの表記の時は臨時記号が右側に、そしてイーフラットという様に後に続いていたのですが、ローマ字で表記する時は逆になります。
♭ⅢM7
とこのようになりフラットスリーメジャーセブンスと呼びます。
まとめ
曲のアナライズはこのローマンニューメラルアナリシスの他にケーデンスの知識や、ツーファイブ等々を分析していきますがローマ字表記にするだけで多くの情報を読み取れるようになります。
よく進行でⅣⅤⅢⅥがエモ…みたいな話も全部これです。
度数で見る為には常にその時のキーのトニックの位置を意識しながら見ると良いでしょう。
次回からはまた理論の本筋に戻っていく予定です。
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