アンシミュを使う時に知っておきたい実機アンプの知識:アンプヘッド編

アンプシミュレーターやマルチエフェクター等を使うにあたって…ギタリストなら自然と知識が付いてたりするので良いのですが
アンプの実機知識はアンプシミュレーターを使いこなすには必要不可欠です。

このアンプは英国の何々アンプを改造したのをモデリングしました。

とか言われても意味わかんねーよ!となる非ギタリスト及び機材オタクになる前のギタリストの方向けにこれだけ押さえておけば大丈夫!な、定番のアンプサウンドや特徴ををまとめておきました。

異論は認めます笑。が大いに参考頂ければなと思います。
実際音作りのスタート地点として、ライブが念頭にあるならいざ知らず家でとるならアンプ選びから始めるのが多分一番健全かと思います。

今回はアンプヘッドから。

Marshall系

イギリス発祥のMarshall。と言っても死ぬほど色んな種類があって、それ用のサイトとかもあるんですけど。ジャギっとバリっとした感じの音が欲しかったらとりあえずMarshallを使えばまぁ間違いはないです、僕はあんまし使わないけど。

基本的に押さえておきたいのはPlexi系、JCM800のモダン系、そして改造系の3点。

Plexi系のマーシャル

Plexiという製品は無く、そこまで深く歪まない、キャリっとした音ですね。
60年代のヴィンテージマーシャル類が全部ここに突っ込まれています。
1959とか、Superleadとか全部ここ。

この動画でも言われている様に色んな機種があります。ぶっちゃけローがスッカスカの機種もあれば割とファット物もあります。まぁ対を成すFender系にはどれだけ頑張っても近づかないのでFenderなのかMarshallなのかというのが一つ判断が付けば良いのではという感じ。

ザマーシャルと思われる耳を突く感じがJCM800系よりもPlexiの方が抑えられているのでPlexiをブースターでプッシュしてモダンなリード音色を作るアーティストも数多く居ます。

まぁ抜けの良い音ですね。

JCM800

800とか900とか、2203とかそういう数字が来たらこいつ。みんな改造してMarshallをハイゲイン化しちゃうからMarshall本家でも出しちゃうよーっていうアンプ。


別にこいつもクリーン…クランチめで使ってあげればPlexiみたいな感じにもなります。ここはモデリングによりけりって感じです。

ヘアメタルとかLAなロックをやるならこのアンプ…かなぁ…普通にリハスタとかにも置いてある最近のDSLとかJCM2000とかもこれを元に音を作ってたりするので邦ロックの音作りでもMarshall使ってたら使えます。(ここは正直本人機材との答え合わせ状態)

改造マーシャル系

Marshallを改造してた連中が、んじゃあこれ俺自分で作るかぁとなった系のアンプ。
基本的にはマーシャルのトーンの延長線上でハイゲインになっていて、そして割と扱いやすくなっているのがポイント。

代表格としては
・Soldano(クリーミーなトーンに寄ってる。リード向け。やや鼻つまり感あり)
・Bogner Ecstasy or Ubershall(粒がキレイになった感じ。B`zの松本さんとかのトーン)
・Friedman BE-100(Plexi系寄りの上品だけどグッサリ刺さる感じ)

ここら辺を押さえておけばよいでしょう。お持ちのシミュと睨めっこするなり、Youtubeでサウンドサンプルを探すなりしてみてください。

Fender系

Marshallより先にアンプを作っていたのがFenderですね。Fenderはアメリカのメーカーですね。Fenderは物によって相当に音が違うのでザクっといけないのがアレですが。クランチ系まで出せるFenderと、クリーン専用のFenderとぐらいに思っておけば大丈夫です。

ザクっと分けるとTweed系(見た目がTweedのやつ、Bassmanとかもこっちの括りかな)Twin系(BlackとかDeluxeという表記もある)ぐらいに把握しておくと良いかなぁと。Tweedの方がブルージーに歪みます。
Fenderのリイシューだけ狂ったように特集しているデジマートはこちら
https://www.digimart.net/magazine/article/2014120301220.html



音の特徴としてはパコっとした、やや押し出し主張の強いクリーン系、クランチ系ならとりあえずFenderを試すのが良いかもしれません。

あまりにヴィンテージ過ぎて参考になるか怪しいTweed系のサンプル


エフェクターの歪みに載せるのも良いでしょう。エフェクターによるレンジの狭さをいい感じに補強してくれます。

細かい機種の違いに関しては…モデリングの出来にもよるし、そもそも明かしてなかったりするので細かく考えるのはやめましょう。

とりあえずFender系のアンプと思っておけば大丈夫です。邦ロックやるならFender系アンプと歪みペダルの組み合わせには慣れておいた方がよいかもしれません。

Vox AC30

何があっても絶対に外れないのがVOXのAC30のモデリング。これも唯一無二のトーンです。Queenも使ってますUKのメーカーです。

暖かいクランチが出したいなぁと思ったらとりあえずVOXを試すのが良いと思います。
レビューはさっさと弾いてくれ…()

Mesa Boogie系

ハイこれもとりあえず試してくれって感じのアンプ
大きくMark~シリーズとレクチファイアシリーズの二つ

Markシリーズ

Mark2Cが一番代表的でしょうか。元々コンボアンプとして発売されていた事もあり、キャビネットは一発キャビがセットで収録されている事が多いです。
MarkⅠ~Ⅴまでリリースされています。

リードト―ンを弾くなら豆キャビで使うのも悪くないのですが、メタルをやるなら必ず4×12のキャビネット(マーシャル等々)に挿して使うと良いでしょう。

またMarkシリーズは大胆なPostEQを実装する事によって特徴的なサウンドを出していますが、モデリングのアンプ部分には必ずと言って良いほど実装されていないので、5バンドのGEQ若しくは、ParaEQ で詰めていくのが良いかと思います。
80 240 750 2200 6600の5バンドです。

Chに関しては色々ありますが、基本的に後年のMark5では2Cモードや1モードも搭載されているので、ここら辺もとりあえず使って確かめて行くのが良いと思います。


Mesa Boogieに関しては独特の音がするので、コピーしたいアーティストがMesa Boogieを使っているなら変にMarshallで頑張ったりせず素直にMesa Boogieを使う事。

しかし、矛盾するようで申し訳ないのですが、Mesa Boogieに関しては伝統的にモデリング自体苦手にしているプロセッサー(FractalのAxeシリーズもそう)もあるのでちょっと注意が必要です。

レクチファイア―

Dual Rectifierに代表されるレクチファイアーシリーズ。これまたハイゲインな音色に関しては素直にこれを使いたい所。Triple rectiとか、Dual Rectifierでも2ch時代と3ch時代とで音が違ったり…等々ありますが…


低音がやや潰れて圧になる所、そしてハイミッドの気持ちよさは随一で、このデモのようなメタル…ちょっと昔の90s~00sのアメリカのメタルでは多用されています。

現行は3chで小さい方からクリーン、クランチ、ハイゲインになっています。大体Ch1とCh3が収録される事が多いでしょうか。クリーン以外のチャンネルはRAW Vintage Modernと歪み方が変化します。明記されていたら良いんですけどね()無い事も多いです。昔のBOSSは何してもドンシャリになる機械でしたがGT-1以降では改善されましたね。

Peavy 5150

これまた他に代えがたい音のするアンプです。Vanhalenが使い始めて今ではメタルコアで多く使われています。

ミドルをフルカットしてもミドルが残るぐらい癖のあるアンプですね。
今は5150の商標がEVH社にあるので6505等の機種名で入っていたりします。

HIWATT

正直ここまで抑えて置けば特に問題ありませんが、多くのマルチに搭載されている実機をメインにもう少し紹介したいと思います。

HIWATTはMarshallの項で説明したPlexi系アンプの1つです。
Plexiという言葉、ブリティッシュサウンドという言葉はアンプ界に呪縛の様に蔓延っていて(言い過ぎ)多くのアンプメーカーがPlexiのトーンをモダンに使えるように…とチャレンジしている分野でもあります。

HIWATT自体は66年設立なので老舗メーカーなのですが…まぁ1959Superleadとの比較動画が出されているように延長線上に捉えて問題無いでしょう。


Marshallよりもややカラっとしていて、それでいて痛くない音を出す印象です。これもモデリングによって左右されるのですが…日本のポップアーティストでも数多くのミュージシャンが愛用しているので手持ちのMarshallで上手く行かなかったら試してみる価値ありです。RADWINPSも使ってるしね笑

ORANGE

これまたUKのメーカー。Marshallの音の明るい版と思っておけば大丈夫です。
厄介なのが実機のパラメーター表示がふざけてるので、そこらへんをどうモデリングに内包してるかがモノによりけりという所。
RockverbもしくはTH100が収録される事がおおいですね。

また別記事で解説しますが、ブリティッシュサウンドの延長に居るのでMarshallを少しを明るくしたい時にキャビネットだけORANGEに差し替えるというのは良くあるオプションの1つです。


クラシックなロックトーンからメタルまで、クリーンも評判が高いメーカーですね。基本的にキラッと明るいキャラクター、ややファットなローが特徴です。

Matchless

これもプロのステージで数多く見かけるアンプの1つですね。最初に紹介したAC30が基本となっていますが、もっと使いやすく、そして心なしかアメリカンな音のするアンプです。(アメリカンってなんなんだ)所謂ブティック系アンプの走り。

クリーンクランチで艶というか…Fender Voxではまらない時はこれを試してみると良いです。
9割以上DC-30が収録されていますね。


VOX AC30はミドルに癖があり過ぎるという難点があるので、ブティック系はそこを使いやすくしている印象です。サウンドサンプルのBadCatもこのカテゴリでしょう。

これ系のサウンドは邦ロック勢が機材に余裕が出てきた時に買って使ってる事も多くて、普通のメジャーなバンドのコピーをする際には軽く試してみて欲しい所です。

ENGL

最後にモダンハイゲイン族を紹介ですね。ドイツ製が多いです。
Power ball E650等のモデリングが入っている事の多いENGL。

ザクザク行きたいならコレ。耳にナイフをぶっ刺したいならこれ。
案外リードでも使えます。Deep purpleでも使われてますしね。


個人的には大好きなアンプです。
ザクザク系全般が苦手なシミュもあるので注意です。(そういうメーカーはそもそもENGL入れてない事が多いですね)

Diezel
これまたドイツのハイゲインアンプメーカー。クリーンも綺麗です。
ダントツでローの解像度が高いので、ダウンチューニングにもどうぞ。
Hagen、VH4、Herbert等が有名所でしょうか。


モダンメタルだけではなく、ガルネリウスのSyuが使っていたり、とあるポップス作家の家にあったりと割と万能なアンプですね。お値段がバグってるけど…

まとめ

アンプシミュレーターを使うにあたって、アンプヘッド実機の知識はこれぐらいあれば多分充分だと思います。まずは色んなアンプを使う事、そして世の中のギタートーンがアンプに相当依存して作られている事(ペダルボードではなく)、そしてコンパクトとの組み合わせて色んなトーンが出せる事が分かる頃には、リズムバッキングにはこれ!クランチにはこれ!ソロリードにはこれ!と好みが出てくると思います。

そしてその頃にはもっと色んなメーカーのアンプの知識が頭に入っているはず笑。
まずは一通り触る事が大事ですね。

次はキャビネット編を予定しています。

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