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今回はミックスの手順…のうちの手順。曲のどこからミックスするかについてです。
ド初心者の場合(昔の僕含め)、曲のパートによって曲の雰囲気違うのにどうやってミックスしたらいいんだ…音均一にしちゃったら平たんになっちゃう…
その悩みは正しいのです。曲のパート毎にやっていきましょうという話です。
それをどうやって分けて行くのか、その時に知ってると便利な事をまとめたいと思います。
ド初心者の場合(昔の僕含め)、曲のパートによって曲の雰囲気違うのにどうやってミックスしたらいいんだ…音均一にしちゃったら平たんになっちゃう…
その悩みは正しいのです。曲のパート毎にやっていきましょうという話です。
それをどうやって分けて行くのか、その時に知ってると便利な事をまとめたいと思います。
曲をセクションに分ける
まずはここからですよね。JPOP的な曲ならイントロAメロBメロ、サビ、2サビといった風に分けていきます。(多分作曲段階で付けてるとは思うんですが)
コードトラックとかいう役に立つか立たないか分からない物を使うより(失言)、まずマーカートラックをこの区切りで分けて行きましょう。
もし特殊な処理をしないと行けなさそう(ベースドロップとか、カットインとか)な部分は別途マーカーを打っておくと後々便利でしょう。
ダンスミュージックならここはドロップで…とか、洋楽とかだとVerse、Chorusとか書いてくのかな。このパート分けはジャンルに合わせて書いた方が良いです。(ここは作曲の話)サビって言ってると自然とサビっぽい構成になっていきますし、Chorusと言ってると自然と繰り返しな感じになったり、メインリフと言えばそんな感じに出来上がっていきます。
セクション間の流れを考えよう
曲はセクションによって分割されます。ここで大事なのが、セクションごとにどれだけエモいかという事です。もう一度言います。どれだけエモいかです。
エモーショナル的に高く考えられる部分、そしてそれを落として落ち着かせる部分、より上げて繋げる部分等あります。これをロングタームミックスダイナミクスという用です。
本来これはアレンジの段階、作曲の段階から考えられていないといけない事なのですが。
今回は以前リリースした二分の小品、Electriseを例に見てみましょう。
これのセクション分けがこちらです。
イントロ、イントロアッパー、ドロップ、ミドルセクション、ドロップ2、アウトロ
この6つのセクション分けですね。テンションの高さで言うと、ドロップ2を一番ドカッとこないといけなくて、次いでほぼ同率でドロップ、イントロアッパー、ミドルセクション、アウトロ、イントロ。という感じでしょうか。
一番大事なセクションから始める
一番大事なセクションは必然的に楽器数も多くなり、サウンド全体としてもビッグにする必要がありますよね。今回は当然ドロップ2から行くのですが、基本的にドロップと構成が変わらないのでドロップから手を付けました(アウトロへの落とし方が明確に見えていなかったため)。
この時に自分の持てる能力全てを使って最高のサウンドに仕上げましょう。それが出来たら次に大事なセクションへ、次のセクションは同等かそれ以下のテンションで行けば大丈夫なので多少疲れていてもいけるはず。
大事な事は音を大きくするより、小さくする方がはるかに簡単という事です。
なので、今回の流れで行けばミドルセクションを頭でどうやって落として、そしてドロップ2に繋いでいくかという事をデザインすれば良い訳ですね。
同様に序盤に関しても、イントロのテンション、そしてイントロアッパーでどう持ち上げて行って、ドロップでガツっと来るのか。これを踏まえてミックスをしましょう。
注意する事
大体一番大事なモノは、一番最後の盛り上がりなのですが、イントロがサビの引用から始まる事はポップスではよくありますよね。そのイントロが一番大事では無い、訳がないのでそこはしっかり掴んであげる必要があります。
逆に一度しっかり落ち切ってから上げないといけない時に落ち切らない、そんな事があると思います。
その時は思い切ってこのボタンを…ミュートボタンを押しましょう。
シェイカーとかタンバリン、ノイズブラスター、一回目のサビに合って二回目のサビに無い物とかを作って上げるとレイヤー的に曲を切り分ける事が出来て、テンションの管理を一役買ってくれます。
極端な事を言うとリズムセクションを消すというのも一つの手です。
例えばラスサビの一週目でギターとボーカルだけになること、ありますよね。
ミックスでいざパートが出そろうと、これ要らないなと思えることは必ずあります。
その時はそのパートがどれだけ時間をかけて作ったものであろうと、しっかりジャッジして消して上げましょう。
セクション毎の処理
セクション毎に違う処理をしたい、大きさを変えたい時、色んな方法があるかと思います。
マシンパワーが許すのであれば明確に役割が違うパートはガンガントラックを分けて行くのが良いかと思います。オートメーションで管理するのは結構面倒なので…。
もっと細かい処理でオートメーションは使うと良いかと思います。
まとめ
曲の流れを掴む事…これは演奏でも作編曲、ミックスでも大事な事ですね。明確に分からない時はしっかり絵にして書いて上げる事が必要です。佐〇河内曲線みたいなやつを…。実際非常に有用です。彼はひょっとして曲の流れを演出するという面では非常に能力を持っていたのではと思ったり笑
とはいえ、大事な部分から始めるというのは何事においても(マシンパワーの管理の面でも)大事です。大事な部分から始められるという事は、しっかり楽曲の事を捉えられているという事にもつながります。そして切り上げるタイミングを見測る事も可能になります。
最後にサビが残ってたら切り上げる事は出来ないですよね笑
是非何が大事かを見極めながら制作をしてみてください。
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