ポールギルバートシグネチャーギター3本試し弾き!

ギターベース業界において、一度は必ず通るであろうシグネチャーモデル。

憧れのアーティストと同じ楽器を弾きたい、同じ音を出したい、シンプルに完成度が高いので使いたい等々…

逆にシグネチャーモデルを持つとどうしてもそのアーティストの残像がちらつく、ピーキーな物が多い、名前料でやや割高等々ネガティブな意見も聞きます。

ではシグネチャーモデル同士ではどんな違いがあるのでしょうか???

ということで今回はPaul Gilbertフリークのぽぽたん氏を招いて動画と共にポールモデル三本を試し弾きしてみたいと思います。
(実はタルマン、ミニスケール等も所持しているPopotan氏)

試奏環境

Kemper Marshall 1957リグ
そして足元は現在のポールギルバート、MrBig時準拠で録音してみました。

それでは動画を見ながら解説をお楽しみ下さい。


IbanezFRM200GB-WHB



所謂白ファイアマン。一番最新の機種ですね。
白ファイアマンは極厚のCシェイプのマホガニーメイプルマホガニーの3pセットネック、ボディはマホガニー、ディマジオのシグネチャーピックアップのミニハム仕様(カヴァード)。

三機種の中で一番ファットでやや下にくぐもった音がします。ネックのメイプルの率が100メイプルなPGMと比べると大分差がでますね。

低音がグッと前に出ているのですが、微妙に潰れているようで潰れていない音。近年のポールはややゲインを抑えめに、よりブルージーな方向に寄っているのが良く分かる一本の様に思います。

三機種共通して言える事ですが、ディマジオピックアップ特有のどこか一本鋭い線の入った様なトーンはどのギターでも共通して持っている所だと思います。

背面は見事にツルッツルのセットネック。

触って最初の感想は「ネック太い!」の一言で、正直Cシェイプのベースネックより太いです(爆笑)。割とCの中でも横に広いですね。ギターの音はネックで決まるんじゃとでも言いたげな仕様です。22f仕様なのも近年のポールの好みですかねぇ。ローミッドとハイミッドのドンシャリみたいなサウンドがします。

ここ基準で残りの二本見て行きましょう。

Ibanez FRM150


赤い方のファイアマンです。白ファイアマンよりやや昔、ピックアップがHSHでノンカヴァードである以外のスペックは全く一緒です。やっぱりやや音が明るい。

太いがややキラっというか、ロックな感じのややミッド~ハイミッドが強めに出ている音ですね、個人的には一番好きな音です。(彼とこのギターで一番組んでいたので聞き馴染みがあるのもありますが…)


こいつもファイマンを名乗っているのでしっかりネックはゴツいです。リズムに関しては凄くロックで良い音がするのですが、リードに関してはやや色気の無さというか白ファイアマンの方が良いのでは…と感じます。いずれにせよポールのシグネチャートーンっぽ音はするんですけどね。

ファイアマン二機に関してはアンプをクリーンにして、エフェクターでガッツリファットに歪ませるスタイルになってからの二機なので、ディマジオ搭載機だけども足元で軽く音を削ってから使ってくれ~という設計思想が垣間見えますね。

Ibanez PGM300


こいつだけ大分古い物になってます。1991–2004に渡って生産された謂わばポールの一番代表的なモデル。ボディはバスウッド、ネックはメイプル。ピックアップは変わらずディマジオですね。

またスプリング5本でガチガチに固めてはいますが、アーミングアップは可能なトレモロ仕様です。
またこの時代のIbanezはフジゲンにOEMを出していて、これはMade in Japanになります。

大分カラっとしたメイプルネック~という音がします。このセッティングで弾くとやや低音が潰れ気味(MojoMojoによる低音ブーストに耐えられて無い可能性)なように感じます。

昔のMrBigをメインに聞いている人、RacerXを聴いている人はこっちの方が聞き馴染みがあったのではないでしょうか。

後ろの写真で分かるか微妙ですが、所謂ウィザードネックになっている事、24F仕様な事、メイプルオンリーのネックである事から大分カラっとした抜けの良いサウンドになっている事が分かります。勿論ピックアップの違いもあるのでしょうが…

ただ僕の所持しているトレモロギターに比べて抜群に生アンプに対しての噛みつき方が良い事に驚きました。このモデルをポールが使っている当時は今の様にアンプはクリーンではなく、LaneyやMarshall、Metaltronics等のクランチチャンネルを使っている事からアンプで歪ませる前提の設計になっているという事なのでしょうが…どうやってるんでしょう。

PeavyのBanditとかでも恐ろしく良い音がします。またギターの謎が深まりました。


まとめ

さぁ如何だったでしょうか。
同じアーティストのシグネチャーシリーズでも大分音が違う!!

特にアーティストモデルに関しては、その時の本人が指向している音作りの手法…大雑把に言うとアンプ直でいくのか、クランチをペダルでプッシュするのか、エフェクトでガンガン歪ませるのか…に最適化された設計になっているように感じます。一般モデルのギターだと中々ここまで振り切れて無いかなと思います。

なのでシグネチャーを使用する時は、そのシグネチャーが出た当時の音作りの資料を参照にベストなトーンの出る方法を探ってやるのが良いかと思います。(今回で言うとPGMはややベストな環境でサウンドメイクされていないと言える。)

さて白ファイマンの時のRig downを見てみましょう。

やっぱりここまで機材をそろえると相当に…8割近くは似てるように思います。

しかし相当ポールのフォームに寄せて弾いてる彼に試奏して貰ったのですが、ピッキング自体で音が(ニュアンスがとも言うのかもしれない)変わりますね。

ピックの厚さも本人準拠で…一時期ピックも本人から何枚か貰っていたほどのフリークなのですが、全体的にもうすこしパキっとクッキリなタッチに本人の音はなっているかなと思います。

また別記事でポール準拠のペダルボードの解説も出来たらと思います

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