報告:First EP"Duality"リリースしました

MXR Phase 90 レビュー:ギターサウンドにバリエーションを

お久しぶりです。またまた機材レビューですね。
昔からコンパクトは毛嫌いしていたのですが、DAWサウンドメイクを一通りやって

ツマミ多いの鬱陶しいな

となったので、深く使い込んでないエフェクターはコンパクトで一通り勉強する事にしました。で今回はMXR Phase 90です。
おすすめもセッティングもクソもノブは1つしか無いので(爆笑)原理の話やどんな時に使うかという話を色々していきたいと思います。



概観


Speedのノブだけ!インプット!アウトプット!センターマイナスの9V電源!非常に分かりやすいですね。表記が筆記体とブロック体の物があったりします。

Speedノブだけなんですけど多分何段階かフィードバックかかかり具合が調整されている様に感じます(フィードバックが4段階で分けられているという話がありソース未確定)

ワンノブというと少しウッとなる方も多いかもしれませんが、大体のエフェクターにおいて一番良い音の出るセッティングというのは数パターンあれば良い方で、結局の所可変のEQのバンドだったり、そういった物を決めるのがエフェクタービルダーの仕事であって、いたずらにノブが多いものはどうしても良いサウンドが出にくいんじゃないかなぁと思います。ノブ多いの好きですけどね(支離滅裂な発言)

個人的なワンノブ品のエフェクターとして好きなのはTCのワンノブコンプです。みんなスペクトラコンプとか使わないでこっち使いましょうよ笑

原理

このブログの読者さんだとPhaserが位相がごにょごにょしてウネりが出る、というのは小耳に挟んだ事があるかとは思うんですが。簡単に整理しておきましょう。

位相をずらした音を原音にミックスすると何が起きるのか

これでうねりが出る訳じゃないですね。これをするとミックスした原音は位相をずらした音によって弱められます。もう一度言いますが弱められるんです。
でこの位相をズラす帯域を絞って原音にぶつけます。そうするとある帯域のみ周波数特性的に凹みます。この帯域を上に下に動かすとシュワシュワーという音が鳴る訳です。シンセ使いからすると、なんだカットオフにLFOかけただけじゃねぇかと思うんですけど。

まぁその通りです。フィルターの名前的にはノッチフィルターになります。

フランジャーは原理上櫛型のフィルター、つまり何か所も凹んだのが縦横無尽に動くので余計に強烈な、所謂ジェット効果が生まれます。逆に言うとPhaserの方が原音の太さとか、生っぽさが比較的保たれるように感じます。

この手のSweep効果は一度シンセを一度弄ってレゾナンスを少しかけてカットオフを絞っていくとどんな音がするのかを体感すると取り入れやすいかもしれませんね。

使い所とサウンド

Phaserはそもそもレスリーサウンド(オルガンのページを参照)を目標に作られたということもあってクリーンサウンドと非常に親和性が高いです。以下のサウンドサンプルを参照。


ノブの決め方としては弾きながらここ!という点を探す、でも良いとは思うのですが。Speed(Rate)によって音に足される太さが変わってくるのでそこで決めると良いかなぁと思います。

エフェクト→原音→→エフェクトですね。
セッティングは以下の通り

これは少しゴツ目にかけたいセッティングですね。基本的に美味しいのは9時ぐらいから1時過ぎぐらいまで。それ以降であればもうそれを狙った(ウニョウニョさせたい)時に使えば良いと思うし、ぶっちゃけフランジャーでも良いんじゃないかなと思ったりもします。
以下のトラックは徐々にツマミを上げていったサンプルになります。

最後はマックスで単音リードを軽く弾いてみた感じ?東京事変ぐらいでしか聴かない気もしますね。ここまでは常識的な使い方をしたい時の話でウニョウニョサウンドが欲しかったらノブマックスまで捻りましょう。これでもサウンドが崩壊しないのがこのMXR phse90の凄い所ですね。
薄くかけるならこのセッティングがおすすめ。

個人的にはこの二種類のノブ設定で大体対応?出来ると思うんですけどね。一番良い音が出ます。

これはドライブサウンドにリフメインに足す時も同じ様な基準で良いかと思います。
音を伸ばす時はしっかり周期、バッキングに対してどの周期で揺れていて欲しいかで決めた方が良いと思うんですけど、短めの音であればどれだけ味付け、厚みを出したいか…が基準が良いと思います。



まとめ

個人的にPhaserの名機を改めて使ってみて、リバーブとかで存在感を増やしたりとか、コーラスガッツリかけるまえに一度これを試すのはアリだなぁと思いました。
のり玉ふりかけみたいな笑、良い味付け?になります。逆に元から味の濃い物にかけてもそんなに…って感じはするのでクリーン、クランチカッティングにかける、もしくは単音のリフが物足りない時に付けたしたい感じです。

コードワークが多い時はそれほどメリットは感じませんでしたね。あと比較的リリースの短いギターだとサラっとした音にふりかけ出来て良いのでは…と思ったり。

サウンドクリエイター的な目線からの所感は以上です。ギタリストでフェイザーに拘るなら好きなだけ拘ってください。モジュレーション系の筆頭ですからね。

あとMXRは安い。ボスコンもそうだけど安くて良い音出るんですよね。多くの大学軽音生がブティックペダルを揃えてからボスコンやMXRに回帰していく様子を眺めていましたが、やはり昔からずっと売れている物は良い物ですね。
もっとサウンドサンプルが欲しい方はこちらのデジマートの様の記事で確認を

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