ミックスにおけるイコライザー調整の基本

今回はミックスにおけるイコライザーの基本中の基本について…これは中々手探りでやってる時は出来ない事なんですが…音作りよりも大事な混ぜる時のEQの使い方について焦点を当てて解説したいと思います。
トータルで良いサウンドを作り出すにはとても大事な事です



EQとは


EQはトラックの周波数的な偏りを調整する為の物です。ミックスにおける周波数のバランスがとれていない物を補正してくれます。
しかし(過去の自分も)多くの人がEQのそもそもを間違えていて、特にプレイヤーとして音作りをしている人はその感覚でEQを使ってしまいますよね。これが様々な問題を引き起こします。

問題の根源

初心者の時、どうしてもEQを楽器を目立たせようとしたり、より良いトーンにしようとしたり、リッチにしたり…こういった風に使ってしまいがちです。
これは確かに大事なのですが、これは第一のゴールではなく先に達成すべき物があります。
安定したバランスを実現する事が何より一番です。

マスキングとは

簡単に言うと同じ楽器が同じタイミングで弾かれた時にどう聞こえるか…、1つの楽器がある周波数帯域において大きく出ている場合他の楽器に関して鈍感になるという事です。
実例で考えてみましょう。

歌もの、ツインギターで、ギターのギラギラ感を出したい。しかし歌ものなのでまず歌がキラッとしていて欲しいのでそのように処理した。
次にギターを上げて同様に…例えば5kをブーストする。この時ボーカルの輝きが失せたのであれば、ギターがボーカルの5kをマスキングをしていると言えるでしょう。

ボーカルサウンドを元のまま聴かせるには、ギターの5kを落とすか、ボーカルの5kを突くか、もしくはその両方をする必要がある事がわかります。


ソロで聞くこと、ミックスで聞くこと

マスキング効果は、それぞれの楽器が独立して聴けば良いサウンドだとしても、トータルで聞いた時に発生するものです。EQはまずこれを解消してあげる必要があります。
楽器間のマスキングをEQで調整、そして今聴こえているそれぞれのトーンを最終的なミックスで聴こえるようにすることが最終目標です。

この工程においては、それぞれのサウンドをソロで聴いた時に素晴らしく聴こえない事が往々にしてあります。

理由として
トラックをEQによってある帯域がマスキングしているから突き抜けるように(大事でない楽器に対して)するから
更に大事な楽器の為にマスキングを避けて周波数をカットするから。

この二つです。
なのでリッチさだったり、音楽的要素として重要度の低い成分というのは削られがちになるんですね。

まとめると良いEQセッティングはその楽器単体で素晴らしいサウンドにする必要は無いということです。

理想的には…

理想的にはトーン作りはミックスの前の段階で終わってる事が望ましいです。今のシームレスな環境においても、この段までは音作りの段、この後はミックスの段と分けても良いでしょう。

実際メタルバンドのギターなどは、アンプ、マイキングで完璧に作られていれば全く手を加えない事もプロミックスではあります。



まとめ

結局EQは言い換えると周波数的なインバランス、つまり不安定さを解消するのが主な目的です。

もしもっとサウンドを良くしたいという欲求がトラックを聴いていて湧いてきたらそれはまだミックスをする段階に無いとも言えるでしょう。
しかしながら、全ての楽器を全て最大限壮大に聴かせるのが無理な事も事実として頭に置いておくべきでしょう。

このパートでは何を聴かせたいか、どの楽器なのか、リズムなのかハーモニーなのか、是非意識してやってみましょう。

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