Moore GE-200レビュー:使い方とアンプモデリング

好評頂いてますBOSS GT-1 Kemperと続きまして今回は小型ギタープロセッサーのMoore GE-200のレビューです。Mooreは最近攻めに攻めの姿勢を見せている中国の機材メーカーで、やっと中国の企業が(パクりメーカーとしてではなく)音楽業界に参入してきたなといった印象です。

今回は価格帯的にも、大きさ的にもGt-1と比較検討している方も多いかと思いますので、参考にして頂ければと思います。


概観

良い金属の光沢感です。ギグバックに収まるか、物によってはギリギリはみ出るかぐらいの長さであります。
ノブは左がマスターボリューム、右がクリック付のVALUEツマミです。

ツマミが事は変更したい値の変更と、その値自体の変更が全てVALUEツマミとクリックを使い、階層を潜って行わないといけなくなるのですが、ここまで清いと逆に非常にやりやすいなと感じました。捜査感に関してはまた後程
フットスイッチは普通のストンプタイプと同じ物を、左からパッチのアップダウン、一番右がコントロールで割当(ブースト、Delay等)又TAPテンポにも変更できます。
一番右にフットペダルですね。

GT1と同様に各コンポーネントへは画面したのDS/OD…EQ等のスイッチを押して編集に入ります。

また右側ツマミ下の6ボタンでそれ以外の設定が出来ます。
Playで最初の画面、CHAINでつなぎ方、CTRL/TAPでフットスイッチの設定といった形。

続いてリアパネル

電源は9Vの600mA、電源アダプターが付属しています。そのまま左からエディターやアップデート用のUSB端子、ヘッドホンのミニジャック、ステレオアウト、インプット、拡張用のコントロール端子、AUX INです。

ヘッドホンとAUXINがミニジャックなのはポイント高いですね。

ユーザーインターフェース

この機種の特筆すべき点は何といってもマルチエフェクターとして分かりやす過ぎるユーザーインターフェースです。圧倒的に音を作る時間が短くなります。

基本はこの画面がPlay画面になります。本当に見やすい。
左側のマスターツマミとは別にPRESET側でボリュームを決められます。EXPペダルの機能とキャビネットシミュレーターのオンオフ、そしてパッチ名が表示されます。



このように液晶下部のスイッチを押して各コンポーネントのオンオフをコントロール、長押しでエディットに移ります。



各コンポーネントに関しては、どの種類のエフェクトにするかを上で選び、下の共通ノブで調整する形です。
本当に必要最低限のノブしかないので、ワンノブでの操作でもストレスが溜まらず、ページ送りしてノブの機能を変えて…という繰り返しが無くて非常に分かりやすい。

ある意味スゴくZoom以上にマルチエフェクターとしての面が大きいように感じました。
チェインの設定も非常に分かりやすい。



サウンド、アンプモデリング

みなさんが一番気になる部分かと思います。Mooreはマイクロプリアンプで大きく話題になり、その弾き心地と小型である事に惹かれた方も多いかと思います。

公式ではいまいち文献が漁れませんでしたが、噂されている非公式では多数見られるようにアンプモデリングでは無く。これはプロファイリングで間違い無いかと思います。

理由としてはアンプセッティングのノブを回した時に非常にスムースに周波数特性が変わっていく、お互いが殆ど干渉しない、そして変化幅が非常に狭い。

効かない訳では全く無いのですが、そのアンプモデルのキャラクターからは一切逸脱しないように感じました。
アンプモデル、エフェクトモデルはこちらの島村楽器のギタセレにて分かりやすくまとめてくれています。


なので正直機能限定版のKemperを使っているなぁという気持ちになりました。

Kemperと大きく違うなという所はキャビネットシミュレーターの部分でしょうか。
こちらをシミュレーターで通している分GE200としての出音として纏まる、良くも悪くもサウンドがまとまるように感じました。

Plexiでライトな歪みリードだったり、5150のドライブチャンネルを使ってDjentなサウンド、Fender Blues Deluxeとテレキャスターを合わせて邦ロックぽい音。

スゴク現代で使われているトーンに合わせたプロファイリングであるように感じました。

この大きさで3万円台で買える。そして見た目も良い。音も使えるレベルのアンプばかりというのは非常にアツいなと感じます。

デメリット

デメリットとして感じたのはハイエンドが結構削れている事。良く耳に刺さってしまう部分でもあるので切ってあるのは良いのかもしれないが…少し物足りないと感じました。

またやや(ほんとにやや)クリーン系に艶感が足りないかなぁと感じました。ここはGT-1の方が個人的には好みでした。ミッドゲインより上は圧倒的にGEが良いです。はい。

またGT-1と違いFX/COMPのスロットでEQを使えない、またトーンシミュレーターといった無茶なエフェクトは無い(つまり常用するようなエフェクトだけ)ので、シングルコイルで頑張って極太の音を出そうと考えたりだとか、違うギターで極限までギタリストの音をコピーしたり。そういった事は正直無理があります。(その行為に無理がある事はさておき…)

あとはエフェクトで弄れるノブが少ないこと。痒い所に手が届かないという言い方も出来ますが、代わりに非常にODにしてもMOD系にしても、また微妙な設定になりがちなGEQも非常にツボを突いていたので良いかなと。

でもデメリットとして思い浮かぶのはこれぐらいなのでは…というのが正直な所。

アンプで出る音の幅が狭いと言っても使えるプリアンプが

PCエディットが画面サイズを変えるとそのまま文字も引き延ばされるので改善点としてあるかもしれませんね笑

キャビネットシミュレーター部について

マルチエフェクター、ギターシミュレーターは常にLINEでの使用と、アンプのリターンに接続しての使用と二つの選択肢があります。この価格帯のマルチではどちらか選らばざるを得ない(むしろ少し上がった5万円台でも不可能)宿命にあったのですが…。

このGE200はL出力とR出力両方でキャビネットシミュレーターのオンオフが可能です。
これが非常にMoore分かってるなぁ…という感じですね。

キャビネットにはしっかり20数種類(アンプモデルが55種類なのに対して半分なのは、アンプモデル側がチャンネル毎に切り替えているからです。)。

でこれが珍しくて、パワーアンプのシミュレーターもキャビシミュに含まれている事なんですね。
通常アンプマスター側でパワーアンプまでシミュレートされている事が多いのですが、Mooreでは恐らくマイクロプリアンプを流用している都合か、パワー管がキャビネットシミュ側に来ている。

これはアンプのリターンに挿す場合、CABボタンをオフにする事でGE-200側のパワー管の影響無くせるという事で非常に実用に即しています。

またよくわからんよーという人にも大丈夫なようにアンプモデルに対してキャビネットモデルとパワー管も連動して動くようになっていました。

マイク位置を0~100で指定できるならOff Axis等のポジションも設定出来るようにすれば良いのに…と感じはしましたが、そういうところを潔く無くすことでこの操作感が為されているのかなと感じます。


まとめ

非常に良い買い物になるように思います。特に一通りペダルボードでの音作りに慣れ親しんだ人が還るマルチとしては最適かもしれません笑

あとは今までの過去に出て来ていたマルチエフェクター特有の音作りが苦手な人、そういう方にもお勧めできます。潤沢にコンポーネントを使って、大体ダメな音から奇跡のような音を出せちゃう人には物足りなく感じるかもしれませんね。

何よりも音作りの時間が感覚比1/4程度で済むのでそこは大きな売りになるんじゃないかなぁと。このUIは是非一度店頭で試して欲しいなと感じる所。

本当にMooreは無闇やたらと製品を出しているのではなくしっかりとニーズ、そしてここ数年でハイエンドとローエンドでぱっくり割れた市場の事をよく見ているなと感じます。

一文でまとめるならツボは付いて痒い所はかかない、感じでしょうか笑

逆に録音がメインで調整する時間も沢山あるし、特に持ち出さないというのであればAmplitude4なり、UADを買う資金にするなり、HELIXのネイティブを買うなりすれば良いのではないかなと思います。

勿論インスタントに結構良い音が作れるのは良いに間違いありません。ライブ用途も見据えるなら良い買い物だと思いますが限界までチューニング出来る環境にあるなら録音環境に投資した方が良いんじゃないかなと感じたり…音作り面倒ならGE-200はおすすめです笑

次はG3Xnあたりとも比較してみたいですね。
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それではまた。




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