レイテンシーの詰めかた:備忘録

今回はPCベースで制作している人には付き物のレイテンシーの話です。
レイテンシーの大部分はオーディオインターフェースとそのドライバーの性能に依存しますが、今回はそれを詰めた場合にかかるPCへの負荷についての話です。

いきなり結論から言いますと、ソフトシンセであれば入出力レイテンシが併せて20msまでであれば楽器としての演奏性を損なわずにいられます、それ以上は明確に遅れが分かってくる感じですね。逆に言うとこれより早くはマシンパワーの犠牲を払ってまで詰めなくても良いかもしれません。

きっかけ

PCベースの制作に完全移行して以降(2008あたりから制作やってる人間とは思えない発言)PC自体の問題か、はたまたソフトウェアの相性の問題か、CPUのオーディオ処理(正確に言うとグラフィックで負荷がかかった場合の処理)に不安定な部分があったために、CPUに対しての負荷を色々試していました。その中でCPUメーター側にはあまり現れないのですがレイテンシーを比較的大きめにIF側の設定を弄ると比較的負荷に対して強くなるといった事例がありました。

CPUメーターにはいまいち表れていなかったということと、折角入出力で4msに抑えられているのだから最速にしとこうか、程度のいい加減な設定をしていました。
今回改めてレイテンシーの詰めかたと、おおよその目安を書いて行こうかなと。

正直な話を言うとダイレクトモニタリング出来る環境というのは十二分に揃っているので、あまり必要の無い話ではあるのですが、久しぶりに触ったHalion sonic SEの音が存外よろしく、改善して以降ソフトシンセの割合を増やしても良いかなぁと思い始めている所でございます。

レイテンシーを詰める前に確認したいこと

そのUSBケーブル、大丈夫か??

僕の最初のトラップはこれでした。やったら安いor太古のケーブルを使っていたらレイテンシが恐ろしい事になりました。具体的にはKRONOSに100均で購入した(恐らく中学生時代に)USB2.0以前の物を使っていたら、16分音符ぐらいズレていました…レイテンシー5msのはずなのに…。MASCHINE付属の物に変えた瞬間圧倒的に早くなったのでまずこちらを確認することをオススメします。大体皆様付属の物を使われているかとは思うのですが、取り急ぎ。

CPUに負荷がかかり過ぎている時の症状

レイテンシーを詰めるとCPUに負荷がかかります。負荷をかけすぎると必然オーディオ処理が出来なくなる瞬間が生まれる訳ですが。

この瞬間ノイズがプチプチ載ります、酷いときだとアタックがガチガチに歪みます。こういう時はレイテンシーを見直し、CPUに対するオーディオ処理を軽減させてやる事をオススメします。

測定の仕方とおおよその目安


Cubase8.5proではデバイスの欄を開くと入力レイテンシーと出力レイテンシーが表示されます。レイテンシーを決めるのはオーディオインターフェース側のバッファーサイズによるのでインターフェース側のコントロールパネルやセントラルソフトを開いて調整しましょう。

うちのZentourではレイテンシーの設定に対してバッファサイズは最適にしてあるからバッファサイズは弄るなボケって言ってきます…ので厳密にはバッファサイズのみで決まる訳では無いと。何を弄ってんねやろ…

実際機器によってバッファサイズが同一でもレイテンシーが違うということが起こります。ここはドライバーの性能が大きい割合を占めていると某楽器屋の店員さんが言っていました。ちなみにUSB2.0以降であれば、帯域幅が広がるだけなのでUSB3.0にしようがサンボルにしようがレイテンシーには大差ありません。(同時録音チャンネルが増えるとかいった方向に性能は上がります。)

演奏時の目安

Cubase標準のソフトシンセHlion Sonic SEを使用しての個人的所感です。
70msあるとちょっともう演奏できないかなぁ、36msだと少しラグいけど…
多少重ためのプロジェクトであれば20ms程度で置いておくのが良いのかな、というのが結論です。
往復5msと10msでも立ち上がりの速さの面で違うなぁとは感じます。

勿論ソフトウェア側の処理に必要な時間というのがこれに上乗せされるので厳密なレイテンシーとはなりませんね。BIASなどの重ためのシミュレーター(特にベース)であればもう少し詰めれるなら詰めておきたい所ですね。

オーディオインターフェース側で詰めてるのになおラグが出る場合はリミッター系のプラグインが悪さをしている事が多々あります。特にマスターにかかってるやつですね。気を付けましょう。

バッファサイズとは

サンプルレートの話と関連してくるのですが、デジタル信号にしてPCで処理しているので離散的なデータとしてサンプルしていく必要がありますよね。例えば44.1khzで作業している場合、一秒間に44100回波形の情報をとってる訳ですね。

これを1サンプルずつ通信すると負荷がエグい事になってしまうので何サンプルずつか機器とPCでやりとりするわけで…。64だったり256だったり1024だったり。

これを大きくすればするほど、オーディオが途切れないように遅く再生を始めるので、結果としてレイテンシーが発生してくるという訳です。逆に小さくすると、よりリアルタイムに処理、再生をしてくれますが、CPUへの負担が大きくなるという事です。

まとめ

最初のプリプロの段階でビャーっと弾く時は全然最速設定でも構わないんですけど、軽くプラグインを挿し始めて、マスターにもとりあえずOzone挿して…なんてしていると知らぬ間にCPU稼働率が50%超えていて、その時にボーカルのガイドメロディの差し替え、なんてやっているとプチプチノイズが乗ったりしますね。そういう時は別プロジェクトで録ってデータだけ元プロジェクトに入れるとか、そういった工夫をしても良いかもしれません。
うちのPC(Core i5 6500)でも録りだけやってる分には60trぐらい行ってても10%もメーター触れませんしね(爆)
作業工程の分離って大事なんだなって話ですね。

うちよりも限界PCで作業している方は是非レイテンシーの方見直しては如何でしょうか??
ではでは~

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