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お久しぶりです。投稿が少し空いてしまいました。
それもこれも11/5にあった留年王転生のライブが原因ですね。学生ライブとしては異常な17曲のセトリ。全部アニソンなので増える作業量。パッチチェンジは150回超え、とクオリティを少し下げても無理をしないように、をモットーに8月中旬から準備を進めて来たのですが、やはり元々それなりに無理があったようでクオリティの濃淡が出来てしまったのが個人的に残念な所でした。
しかし通りすがりの方が立ち止まって最後まで見てしまった!よかった!という声を聞くと本当に良いライブが出来たなぁと非常に満足ですし、またバンドを辞めれなくなっしまったなぁと感じますね。メンバーの皆にも感謝です。
さて、そもそもこのブログを始めるきっかけは、17曲しっかり分析出来れば圧倒的成長が出来るのでは??それを文章にしてまとめよう!という発想から来ていたので既に投稿しているオルガンの記事もこのライブの準備の為に書き始めた物なんですね。
今回はそういう個別のtipsではなく僕の所感や振り返り、曲ごとに気付いたプロの技、的な物をまとめていきたいと思います。曲作りの参考に、またこういう事を考えてキーボードを弾いていたんだなぁと思いながら読んで頂けると嬉しい限りです。
ということで前半戦のセトリはこちら
1 紅蓮の弓矢 フル
2 甲賀忍法帖 フル
3 ようこそジャパリパークへ! Mステ
4 青空のラプソディ フル
5 Los! Los! Los! フル
6 儚くも永久のカナシ OP
7 DANDAN心魅かれてく フル
8 太陽曰く燃えよカオス OP
9 ハレハレユカイ フル
ライブ動画はここに↓
それでは一曲目
1.紅蓮の弓矢
一昨年もこの曲から始めました。ハッキリ言って沼。聞くたびに新しいパートを発見したり、片手で二声弾く方法を思い付いたり…。という事ですが本家様はオーケストラパートはシーケンスに丸投げ、キーボードは楽しくほぼオルガンのみという形でした(間違ってたらごめんなさい)。やはりデジタルレコーディング以降の日本のポップスをやるにはなんらかの形でシーケンサー必要ですね。海外アーティストとかだとキーボード二人入れてやってたりしてますし僕としてはそっちに憧れていたのですが、プログラムチェンジにひたすら追われながら鍵盤を弾くのは少し違うなぁと。DPかLive導入しようかなぁ…
地味にプロの技を感じたのは、サビ裏のクワイヤなのですが。サビのボーカルラインは二回同じフレーズを歌うのですが、一回目ではユニゾンを、二回目では3度上を歌わせるというさり気なバランスを崩さない工夫に感動しました。
多分クワイヤもレコーディングではなく音源だと思うのですが、想像以上に立ち上がりが早くしないと似ないのが驚きでした。過去のサンホラ曲等と比較してもミックス的にも良くなっているのですが、流石に音が多すぎて色々大変になってるよ陛下…。
もっと色々驚く事はありましたがこのへんで終わり。
2.甲賀忍法帖
暇。ですが最後まで二番前の出だしの尺八フレーズがどう打ってあるの分からずそれを追おうとして本番では自爆しました。反省。プレイヤー寄りの人間だとヴィブラートは音色の領域ではなく、奏法の問題にしがちですが尺八音色を詰めるにあたりやはりヴィブラートを音色の領域として捉える考え方も必要だなぁと。
二番のAメロ直前のSFXはノイズを上下削るだけでまんまの音が出ました。
あとボーカル異常にうまくてちびった、すげぇよミカ…(違う)
3.ようこそジャパリパークへ!
鐘のサンプルは何を使ったんですか?大石お兄さん。ティンパニの音にも苦戦しました。家で鳴らすとスッカスカなのですが、スタジオなどで鳴らすと迫力十分なので非常に悩みました。家でも結構な音量で鳴らしてるんですけどね。あとイントロのホルンはちょうど良いサンプルが手持ちに無かったので、チューバをEQで調整しました。同じ巻き管だから大丈夫でしょ(元吹奏楽部の友達談)。案外似るものですね。ピアノパートに関しては完コピに拘らずライブ感あふれるように演奏しました。ピアノの音色エディットに関してはこの曲で多少掴んだ気がするので今度記事にします。
4.青空のラプソディ
メンバーにキーボーディストとプログラマがいるなら大人しく同期を使ってくれ、というのは置いといて作曲的に勉強になる部分は非常に多く、要らない音はそぎ落としてそぎ落として…というミニマルの考え方とは逆でとにかく沢山音を突っ込んでお祭り感を出して、という曲でした。特筆すべきは転調の多さですね。Cから始まりAメロはE♭、Bメロは死ぬほど転調してサビはA♭と…。Bの転調は最初ごちゃごちゃし過ぎか阿呆と思ったのですが、ピアノの音をちゃんと拾うとコード間の繋がりも綺麗なんですね。Bメロだけコードをまとめると
D♭→E♭→A♭→A♭7→G#m7→C#7→F#→F#7→F#m→B…となってます。
基本的に偶数番目のコードがドミナントになっているのがよくわかりますね。そしてコードのあっちこっち感に対してピアノパートの最低音は順にゆっくり下がっていくという風になっています。F#7→F#mのような進行というか転調ってどういう理論的根拠がありましたっけ…短調のコード理論が危ういので勉強しなきゃなと思った次第。このBメロ自体案外テンプレート的な転調なのかもしれない。間奏のオルガンだけは音的に自分でも合格点。
あとサビの中間に存在するキメなんですけど、各パート厳密には色々とリズムが違っていて、ボーカルのリズムと一致するパートがドラムぐらいしか無いんですね。こういう所は全てビシっと合わせるのも良いですが、ばらけさせると躍動感というかライブ感が出るように感じます。これはDirty loopsのカヴァー曲、Rolling in the deepの二番サビ前の音の駆け下りも3パートで音の個数が違う(10連と12連とか)というアレンジを発見しましたが、彼らのようなキメキメのバンドでもそういうアプローチはあるんだなぁと。青空のラプソディが一番勉強になったかもしれません。
5.Losloslos
一番好きな曲なのに出来なかった、悔しい。ワブルベースをベーシストがやってくれたので体裁を保てました。あいつ何者やねん。今度ここでインタビューとペダルボード公開したいですね。最後までどうパートを割り振ったら良いか分かりませんでした。
6.儚くも永久のカナシ
中学生時代思い出の曲。これまた暇。ギターの3本目をいつも使うジョーダンルーデスリードでハモりました。ODワウに通してあるのでギターとのハモリやユニゾンに使いやすいですね。ちなみにベンドの設定は彼をリスペクトして上に全音、下にオクターブにしてあります。下にオクターブにしておくと、弾き始めに軽く下に触るわけでギターっぽくフレーズに入れるんですね。
ギターの彼とはバンドを色々組んで3年ほど経ちますがリードの音の切り方とか、息が合うようになってきたなと。そんな事を感じました。
7.DANDAN心惹かれていく
楽しく演奏出来ました。なぜかというとピアノ音色だけで色々まかなったからですね。楽しい!音色的には生ピアノの音とFM系のピアノをレイヤーした典型的サウンドだと思います。生ピの音CPかなぁ(CPなら生ピとは言い切れないが)とか思いながらすっとPadも重ねてあります。パッチ作成5分、音とり10分!そして最高のパフォーマンスといったところで何事も時間をかければ良いものでは無いですね。エレピとは別の生ピアノを目指した何か…たち(名機)もアーカイプして記事にしたいですね。僕も怪しいので。僕の記事を待てない人はこちらの有能記事をどうぞ。
あとギターソロの後ろのフレーズすっごいビフォーアフター感出てると思うんですけど誰か同意して欲しい…
8.太陽曰く燃えよカオス OP
楽しくうーにゃー出来ました!イントロと小技に時間をかけすぎた。あとコール&レスポンスの終わりMCが聞き取れなくて渾身のヴィブラスラップ音を皆様にお聞かせできなかった、非常に残念。何ってこの音
深夜に友人とアレなんだっけ?っていいながら名前を探してました。効果音系の音圧上げを学べた曲ですね。オーケストラヒットとかも。あとシタールの音は音源そのものといった渾身の出来でした。KRONOSにはSTR-1という弦楽器や撥弦楽器の物理モデリング音源が搭載されているのですが、恐るべしといった所。STR-1とMOD-7(FM音源)は未だに理解できていない魔境です。
9.ハレハレユカイ
これも無理ゲー、振り返りたくもない。ですが振り返るとどの音色も及第点を上げるには厳しく…また木琴系サンプルも上手い事KRONOSから出せず中々苦心でありました。代わりにEQによる音色コントロールはコツが掴めたように感じます。やはり自分が今何khzを中心に演奏しているのかを把握して、その中心及び二倍音を把握しておくのは素早いエディットに不可欠かもしれません。あと打音のカツカツした音だ大体どこの周波数帯で鳴ってるか。演奏している帯域が分かれば温かみや丸さを出すのに適度にローをぐっと上げれますからね。ドラムエディットにも活かせると良いなぁ…。シンセブラスも実は原稿を書いてたんですけどどうしてもこの音が出ずにお蔵入りになってしまいました。個人的にはリベンジ案件。多分同期を使わなくても弾けます、恐らくですが。
まとめ
こうしてみると前半戦で死んでしまう勢いですね。後半の曲の方がクオリティ的にも納得行くものが多かったように感じますが…。やはりプロの曲は一味違うなと、堪能している間に本番が来てしまったように感じます。音色を近づける近道ですが、勿論エディットした本人の脳味噌を理解するのも大事ですが、本家がそもそもプリセットで気に入った物をすっと選んでたりもするのでロジック追及の深みにハマらないように気を付けたいですね、これは自戒を込めてですが。
手っ取り早く近づけるとするとやはりリバーブの設定というのが大事になってくるなという印象が強くなりました。質感がほんとに変わってくる。空間演出って言うんですかね。音源の殆どをLogicの音を使ってる作家さんの動画を見ましたが、リバーブの使い方はしっかり詰めたテンプレートを使用していました。KRONOSのリバーブはほんと高品位で王道といったようにも感じます(多少リバーブと分かりやすい方向で味は付いていますが)。ですのですっとセンドに送るだけでグッとらしくなることも多く助かりました。
多用した生ストリングスに関してはライブキーボーディストであれば、少なくとも音色的に二種類のテンプレートはあった方が良いですね。下にたまるかんじの物と、ザラっとした感触が分かるように上の帯域が強く収録されているものの二つ。アタックタイムとかはすぐエディット出来るので…。この曲数やってもこの二つのパターンから大きくは外れなかったので是非用意してみて欲しいです。
苦しいコメントが多いように思いますがやってる本人としてはとても楽しかったですよ笑
それではまた後編でお会いしましょう。
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