報告:First EP"Duality"リリースしました

最近のお気に入り音楽紹介 その2:DAOKOとCameron Gravesと…


台風でおうちから出れないみなさん、こんばんは。大阪は雨風がキツいですね。

前回の音楽紹介記事を見直して、今年一年自分の中でヒットした音楽なら大体すぐに出てくるぐらい頭に入っている…と思っていたんですけど案外忘れている物ですね。
結構アクセス数的においしかったのですが、自分がtips系の記事を書けるように勉強や実践をやるというのがこのBlogの発端だったので変に味をしめず、次回は当分先にしようかなーとか思っていました。

そうこの曲を聴くまでは

1.ステップアップLOVE DAOKO×岡村靖幸



頭おかしい。打ち上げ花火をどこから見るかで注目されたDAOKO、でしたがあの曲で一番フォーカスされたのは米津玄師がお茶の間レベルでヤバさが知られたという面が大きかったように感じています。誰だよ岡村靖幸にDAOKOの曲を書かせたのは!!!

20歳とは思えない妖艶さ、後ろで流れてる80`s的な音作りと今のハイファイなサウンドのハイブリッドな感じ。おっさんのダンスのキレ非常にツボでした。岡村靖幸といえばSUPER GIRLという曲が代表的だと思います(色んな方がカヴァーしてますね)。あの当時のサウンドとこの曲を聴き比べるに恐らく今の方が彼の頭の中身がしっかり表現されている気がします。

あと個人的に掘り下げたい部分としてはこの人も日本語のハメ方が独特というか英語よりですよね。ちゃんと日本語しているのにリズムのうねりというか、何かを感じます。個人的にサビの「異論反論」の部分が凄く好きです。Aメロの韻の踏み方も軽快ですしね。この話題は宇多田ヒカルのAutomaticの歌詞とメロディーについてどなたか記事を書かれていたかと思います(リンク思い出したら貼っときます)。
語りだすとキックの硬さからギターのカッティングの弾力、コードシンセ音色等々好みのポイントが沢山でキリが無いのですが…

真剣に分析記事を書きたいと思った一曲との出会いから紹介です。最近の岡村靖幸が気になったら是非ぶーしゃかLoopを聴いてください。では残りの紹介もどうぞ

2.Cameron Graves-Satania Our Solar System

今年の頭に衝撃を受けすぎて忘れていた。この人カマシ・ワシントンと長い事やっているピアニストなのだそう。その絡みで発見したのですが、グラスパー以降のジャズシーンにおいてミニマル的なアプローチをするピアニストを除くとガンガン弾くタイプのピアニストが少なく(グラスパーも非常に少ないですね)、ピアノ弾きとしてはめっちゃ弾きたいタイプの自分としては物足りなさを感じていた訳です。

コードプレイにおいてリズムにフォーカスしたプレイをしてみたいなぁ、なんて思ってた私はPeripheryの刻みを鍵盤に変換してみたりなど試行錯誤をしていたのですが、タワレコの試聴で彼を見つけた瞬間彼のプレイの分析に目下の研究が移った訳で。

Cameron Gravesを推す理由としては本人がショパン、アートテイタム、Jディラ、メシュガーに影響を、と公言するように色んなジャンルの影響を受けた人のプレイと自分を重ねてという事もあるように思います。

実は参加ミュージシャンも豪華でアドリアンフェローが基本ベースで、たまにサンダーキャット、ドラムはサンダーキャットの兄、カマシもゲスト出演していてとベーシストを中心に惹かれるものがあるのでは無いでしょうか。

3.Kendrick Lamar ft.Rihanna - LOYALTY


特別この曲が、というよりもKendrick Lamarというアーティストに対して物凄く興味が湧きました。個人的には最新アルバムのDAMNよりも前作To pimp Butterflyの方が好みでよく聞いているのですが。彼に対する興味としては二つ。総合的なプロデュース能力、もう一つは単純なラッパーとしてのライムとリズムの力。

前作ではJAZZをクラシックな物としてラップ×JAZZを作るのではなく、1つのブラックミュージックとしての作品を作った、という旨の発言がインタビューでは見られたのですが、今作でもアーティストとしての度量というか深さが見られるように思います。勿論共同作業者としてのプロデューサーは曲によって存在しているのですが(前作ではサックス奏者でもあるテラスマーティンが主)、この様な作品を作りたいという考え、そしてアプローチ。例えばこの曲はブルーノマーズの24k magic のイントロが逆再生&ピッチ上げされてそのまま使用されており、それにビートが乗るだけという単純なトラック。DAMNの他の曲では若手プロデューサーがipadで組んだトラックをそのまま使用するなど本質を見据えていないと出来ないアプローチだと感じます。前作だとグラスパーに適当に弾いといてって言った物を編集してラップを乗っけただけとか笑


リズム能力の恐ろしさを心底感じたのはこちらのKing Kunta。予想出来ない場所からラップを始め、予想外の場所でアクセント、謎の長い間、そして4小節の繰り返しすら横断するラップ。これらの組み合わせが聴けば聴くほどツボにハマっていった訳です。僕はリズムとは、予定調和とそれを裏切る事での強調であると考えていますが、裏切りの部分を彼異常に気持ちよく聴かせるアーティストは中々聞けないのではないかと思います。

ヒップホップに抵抗のある方も、是非。

4.WDR Big band ft.Jacob collier-I wish


今後物凄い回数このBlogに登場されると思われるジェイコブコリアー先生です。同い年。信じられないですね。彼は家の彼の部屋で世界を完結する芸風が有名ですが、Snarky puppyとの共演やこういうBig bandとの共演もあって最近はステージとして一人で聴かせるようになってるとかなってないとか…来日公演凄かったらしいですね。

動画で面白い物と言えば彼独自の和声理論をインタビューした動画ですね。リディアンクロマチックコンセプトを踏み台にした理論ですが、最低限しかコード理論を学んでいない僕でも感覚的に非常に分かりやすい…というより肌で理解出来るといった所でしょうか。頭ではおかしいなこいつーって思うんですけどね。

今回この動画にしたのは私の敬愛するStevie wonderの曲を自分色にしっかり染められる彼の度量に惚れた、みたいな所もあってこの曲にしてみました。少しホーンのリズムの甘さが気になりますが…すごく良いパフォーマンスです。

5.Corey Henry and the funk apostles-solo session

最後の一つ凄い迷ったんですけど動画見たらこれに即決してました。Corey Henry二回連続二度目の登場です。ですが今回注目したいのそれ以外のミュージシャン。Shayray Reedは大学入学当時に教会でゴスペルを弾く彼の動画を見て以来ずっと活動を追おうと頑張っていたベーシストですが英語でガチガチに追う程の気力は無く…ゴスペルミュージシャン達の教則動画でたまに見かけて安堵したことを思い出しました。遂に来日出来るバンドに帯同してくれましたね。

Taron lockettのビートと直撮りなのに感じるバスドラムの音圧、素晴らしいですね。MEINLからも最近彼個人の動画が出ました。前回の記事で書いた小節をまたいだ二拍目で落とすパターンが物凄く多用されています。

EW&Fの五月の公演を見たときにも思ったんですけど、黒人のバンドに何人か白人が混ざる事でリズム的にも何か締まった用に感じる現象は何なんでしょうね。僕の父とも何度か討論した事のある話題ですが…。Jamiroquaiのようなドラムは黒人でベースは必ず白人といったリズム隊として混ざっている訳では無いのですが。

動画でハッキリ分かるように体でリズムをとる時に黒人軍団が頭を上げる時もハッキリ動いてますね。常に16ビートはしっかり感じる、これはグルーヴィに演奏する秘訣のように強く感じます。

いかがだったでしょうか。今回は80`sというかブラックミュージック寄りの物が多くなりましたね。リズムに関する持論、という言葉を出しましたがこれに関しては少しシリーズ物にして書くつもりです。とりあえず某アニソンバンドの準備をしなければ…

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