報告:First EP"Duality"リリースしました

オルガンの音作り~2.レスリースピーカーとギターアンプ…~


  • レスリーで変わるのは音量音程音質!
  • 遅い状態から早くする加速度でも表現出来る
  • レスリー以外のスピーカーであればギターアンプを

今回はスピーカーの事ですね、割と気合入ってたんですけどNord等々ではHighとLowしか設定出来ないとの事でね(世代によるようで)…KRONOSのCX-3どうなってるんですかめっちゃパラメータありますやん…。

ハモンドオルガンと最早同一視してもおかしくないレベルで使われるレスリー(ロータリー)スピーカー。音の出口をグルグル回してヒョンヒョン言わせる事で音を派手にしたり色々するやつですね。音源内でシュミレートされてない場合はロータリーエフェクトを必ずアサインしておきましょう。

うわぁすっごい回ってる。さて揺らぎ揺らぎと言ってきましたが一体何が変わってるのか???それは音程、音量、音質!

ほぼ音の要素全部なんですよね。細かく見て行きましょう。

まず音程ですね。前の記事でも少し触れましたが救急車が通りすぎると音程下がってくやつ。ドップラー効果。
音の出口は中の細い管(ホーン)なので、それが回ると出口が聞いてる人から遠ざかってまた近づいてくると…音程は上がって下がりますね。フェイザーはレスリーの効果を電気的に出したくて作られた物です。

同様に音量もホーンが裏側向いてると、裏側は板張りなので当然表側では小さくなると。そして音質も反射音のみ返ってくるので多少不明瞭になります。

エフェクターで例えるとトレモロとフェイザーとオートワウ(これは言い過ぎだけど)が同時に同期されてかかってる感じなんですよね。そら派手にもなりますよね。ゴスペルシャウト!みたいなセッティング見るとドローバー全開で!みたいなの良くみますね。

HighとLowのスピード差ですがなんやかんやみんな倍以上は差を付けてる方が多い気がします。個人的な設定の仕方としてはHigh側はロングトーンを和音で聴かせたときに心地よい早さ、Low側は少しポツポツと5度で弾いた時のピッタリ具合で決めてます。効果を実感するには長く伸ばすのが良いのでしょうけども。曲のテンポや雰囲気との相談になるでしょう。

どうしても慣れないうちは物足りなくてレスリーぶん回しがちなので、派手さが足りないと思ったら少しドローバーの右手を2,3出すとキマる時が僕は良くあります。


さて、先ほどの動画を見ると元々こんな感じでゴムとかで駆動させてるんですよね、だから遅いモードから早いモードに切り替えるのに時間がかかる。
これ地味に大事なんですよね、ソロの前のグリッサンド中にHighにあげといてトップのロングトーンで全開で聴かせたり、アウトロで一旦落としてからまた上げたり何気に表情が付きます。

大まかな所はここら辺ですが、経年劣化によって少し歪みっぽくなるのをシミュレートしている物やマイクの位置等弄れる物もあります。
特にKORGの音源だとスピーカーをCustomかレスリーかで選択できたりしますが、Customの方が使いやすく綺麗な音が出ます。

また歪みオルガンとして、ギターアンプに繋げる方も居ますね。個人的にはTS9等のもっこりした歪みペダルを挟むか、VOXAC30等の暖か目でマイルドなコンボアンプが好みです。スタックアンプはドンシャリな出音になってしまって僕は扱えないです。レスリー→マーシャルのご利用は計画的に…。


ジョンロードはLive in japanにてマーシャルに繋げてあるのが分かります。どうしても耳に障る音になりがちですが…
ヒイズミマサユ機さんもマーシャルですがコンボでツアーを回っていた様な記憶があります。

追記:マーシャルでの可能性を探っていた所、デレクシニュリアンがPlexiを使うと良いよとGear Godsの動画で話をしていました。なるほど確かにPlexi系はそこまでギャンギャン歪まねぇなと思いましたが大概のシンセ内蔵シミュではJCM800しか入ってない事が多いですね。いずれにせよドローバーをある程度引いていると入力信号が既に倍音豊富なので、ギターでいう既に歪みペダルをかけている状態、ぐらいに思ってアンプを操作した方が良いのかもしれません。


アンプ、スピーカー関係のマイキングはギターの記事を書くときにしようかな。
実は上のホーンだけでなく、下にもドラムというパーツが低音の再生用にあるのでそこの比率等々マイキングも奥が深いのです。

さて、ロータリースピーカーの使い方を中心として解説をしてきました。とりあえずオンにするだけでご機嫌に弾けるのが良い所ですね!

あくまでドローバーを始めコーラスや歪み、ロータリー効果と、派手さをプラスする選択肢は沢山有ります。安易に1つを過剰にかけるのでなく、他の物と少しずつ組み合わせられるようになると1つ扱えるようになったなと思えるかもしれません。

それではまた次のオルガン記事で!

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